すぎやまこういちさんをゲストに迎えて②

JULIE
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1982.3.31 夜は気ままに

すぎやまこういちさんを迎えて(つづき)

しかし可愛い声💗しておりますね(笑)

姿も可愛い

そういえばこの間のTBSでテレビがありましたけども、「モナリザの微笑」じゃなくて「花の首飾り」をやっていて

僕も見た

多分この映像↓

可愛かったですね💗トッポも僕も

またあの衣装がさ、可愛い衣装着てたよね。懐かしい感じがしたけどね

本当に初々しかったですよね。やっぱり人気が出るだけのことはあったなって
(自画自賛・笑)
自分で思いましたね。なんか(笑)

それはそうだろうな。でもね、今は今でまたね、男くさい魅力とかさ

それなりに(笑)

それなりに出ますよ

またタイガースの当時の話に戻しますけど、タイガース考えてみるとあの当時はいわゆるアルバムをそのオリジナルで何か作ろうとして作るってことはほとんどなかった時代なんですね考えてみたら。
全部ヒット曲集めるとか、とにかく今まで録ったやつ集めてLPにするみたいな。
そういう時代にあっては「ヒューマン・ルネッサンス」っていうのは
今風に言う「コンセプト」を作って、このために作ったっていうLPなんですよね。

だからそういった意味でも画期的だね。
だからタイガースはね結局、外国ではねいろんなグループなりポップスの元をさ、ビートルズが全部作ったみたいな感じがあるじゃない。で、日本ではタイガースが全部作ってきたって感じがするね。いろんなその新しいことを。さっき言った「ゴーバウンド!」ってみんな一斉に声を掛ける。「君だけに愛を」みたいにスローで出てきてダーッっと始まってワッとやる、そういう仕掛けの元とかさ、「ヒューマン・ルネッサンス」も言ってみれば今ニューミュージックの世界でやってることを真っ先にやったみたいな感じだよね。
そういった意味では優れたプロデューサーがついていたということもあるね。きっとね。懐かしいねこの「ヒューマン・ルネッサンス」もね。

今聴いても、今出しても全然恥ずかしくないですね。

覚えている?録音の時、あの「光ある世界」やった時

はい。今はなくなった東京のサンケイホールってところで同時に録ったんですよね。

オーケストラを入れて、シンフォニーオーケストラを入れて。

すごい緊張しましたよ

シンフォニーオーケストラの前に君らがいてさ、それで一斉にせいのーでもってドヒャーっと

ありましたね。取材なんかもたくさん来てたし。画期的なことだっていうね。

結局、タイガーススタート当時からね、ある種ロックとクラシックの接点みたいなものを求めてずっとこう進んできてさ、最後の何て言うかな集大成っていうのが「ヒューマンルネッサンス」だっていう感じがするね。
だから、最後の最後に「光ある世界」でシンフォニーオーケストラとタイガースの共演みたいなことをやったんだけども、

この時は本当に緊張しましたね。

みんな緊張したよね

「歌も歌うんですか?」みたいな(笑)「演奏だけ録るんじゃないんですか💦」(笑)

今じゃ考えられないよね。今なんて24chあって全部録って後からかぶせるから気楽だよな。

どっちみち録るにしても今の方が全然気楽ですもんね。
マイク何本くらい使ったんでしょうね?

なんかマイクの林みたいだったね。マイクの森というか林というか、それでせーので録っちゃうんだもんね。
だから君らの演奏でもさ、例えばピーのドラムなんて心配だったなあ。アイツがドカンなんて間違うとさ、オーケストラ全員頭からやり直しじゃない。何十人ていうオーケストラ、みんながブーって言うんじゃないかとかさ「あいつ間違えなきゃいいな」とか思いながら(笑)そりゃドキドキしたよ。

ちょっとそれを聴いてみましょうか。「ヒューマン・ルネッサンス」の中から「光ある世界」です。

今日はすぎやまこういちさんに来ていただきまして、ちょっと懐かしい話なんかしているんですけども。
今度は今の同窓会になってからの話なんですけども、昔はほとんどすぎやまさんが前半は書いてくださって、それから「ヒューマン・ルネッサンス」のあたりから村井邦彦さんなんかという具合に、自分たちのオリジナルというのが「青い鳥」一曲だけだったんですよね。
そこがすごい僕達としては劣等感というところだったんですよね。やっぱりブルーコメッツにしてもスパイダースにしても自分たちで作るというようなね。その辺をいつも指摘されたりなんかすると、ちくちくっと痛んでたんですよね。
だから今回同窓会やる時にね「それぞれみんなできるんだからとにかく作ってみないか」って言って
なんとか全曲自分たちの曲だけはね、自分たちで揃えられたんですけど、曲のほうはどんなもんでございました?

あれだけアルバム一枚ね作るのはしんどかっただろうなと思った。大変だろうと思ったよ。
だってその僕らでもね「いつまでに5曲、6曲」なんて言われたら大変よ。しっちゃかめっちゃか「1曲できたけどあと5曲できない」とかしょっ中メロディ便秘になっちゃって(笑)
もうもがき苦しんでさ、のたうち回る。まあようやった、エライなと思ったよ。すんなりできた?曲?

僕はわりとね、スムーズにいきましたねこの時は。前の曲を今の自分たちでやるっていうのは、絶対昔の良さは出せないと思ったりなんかしてね、同じ出すんだったら新しく作ろうと。
昔やっていた曲の焼き直しじゃないけど、その曲を借りて作っていったりするとわりとスムーズにできましたね。

君らのさ、曲の資料をもらってね、メロディ譜見てカセットテープ聴いてね面白かったのは、やっぱり3人それぞれの個性っていうのが出てるの。君の曲はさ、「君だけに愛を」みたいなああいう
激しいのと、今君がソリストとしてやっている曲の路線ね。そういったものがやっぱり君のひとつの色としてさ、君の曲についているのよ。
で、タローの曲もらうとね、やっぱり「青い鳥」のようななんかそこはかとないほんわかとした優しい、彼の性格もとても優しい人じゃない。そういうものがポーンとあったりする。
で、加橋の曲はね、加橋的なというか

ちょっとヨーロッパ風な

ヨーロッパ風な「廃墟の鳩」ってあったじゃない。ああいう感じの路線のものとかね、だから誰が作ったっていうのがね、書いてなくてもねメロディ見ただけでも「これ誰の、これ誰の」ってわかるの。
その辺がね面白かったし、だからこのアルバム「1982」のね、聴きどころっていうのがね、3人の個性がよく出てるからね、その辺も面白いんじゃないかと思う。
それとさ、もうひとつさっきから「同窓会同窓会」って言ってるけど、「同窓会」って言い方はねやめたほうがいいんじゃないって感じも僕はあるのよ。
さっきも言ったように、ビージーズの第2期にね今当たるんじゃないかと。ひょっとすると。
だから、タイガースとして今またアルバムなりレコードなり現役として十分通用するし、むしろもっと大きな黄金時代だね、やるつもりならできるんじゃないかって感じがするけどね。

売れてますしね

そうでしょ?

今個々でみんなそれぞれ仕事やってますからね。みんなまたサリーにしてもシローにしてもすごい忙しいんですよね。だから、売れてきて「色つきの女でいてくれよ」がベストテン番組に入るんですけど、一回は出たんですけどね、これから先スケジュールを調整するのが。
結構僕なんかは大体ベストテン番組好きだから早くから空けてますけど、シローとかサリーとか
空けてないんですよね。だから困ったもんだと思ったりなんかしてるんですけど(笑)

だから、年に一枚ずつ出していくってのもいいんじゃないかね。そうするとねどういう事が大事かって言うとね、日本のレコードの購買層って年齢の低い方ばっかりに固まっちゃうでしょ。
そうするといつまでたっても大人のためのアダルトな歌というかね、そういったものがなかなか育ってこない。でタイガースが年に一枚ずつアルバムを出していってさ、日本のレコード界にひとつアダルト志向っていうのができてくると思うね。そういった意味で、今度はその日本のアダルト志向の君たちが先駆者になってくれるんじゃないかと期待しているわけ。

だから懐かしさとかそういう部分は取っ払って新しいものを作っていかないといけないですね。

そうよ

こりゃ大変なことだ(笑)

だから昔のものを全部捨てちゃうというのは間違い。昔のやったものの中から大事な要素を取り出して、それで今また新しいものを作っていくといったことでアダルトの層を君らが育ててもらえたらいいなと思っているね。

ラジオお聴きの皆様、どのように感じてくださっているか。
やはり今回だけで終わるっていうのは本当にさみしいという声をね本当にたくさんいただいておりますが、かといってドンと上げて消えていくのもまたカッコいいのかなと。

でも調子に乗ってね、来月から毎月一回コンサートやるのもよくない(笑)
年に一回くらいやっていくといいんじゃない?

それではここで「THE TIGERS1982」のLPの中から一曲聴きたいと思います。タローの作曲でございまして、ストリングスのアレンジはすぎやま先生でございます。
「朝焼けのカンタータ」です。

ところで先生、今加橋かつみのLPを作っている最中?

何月に出るのかな?あと一か月くらいで出せるんじゃないかと思うんですけどね、また僕の路線だけども結局さ。ロッククラシックのフュージョンを中心にして、僕と加橋君とね半分くらいずつ曲を作って。

よく頑張りましたね。

だいたいもう、ほとんど曲はできて、僕が一番目玉に思っているのはね、ビージーズの「ホリディ」みたいなああいう感じの曲。シンプルできれいで会場のお客さんもみんなで一緒に歌えるようなそういったものを作って、それから、ドヒャーンってのもあるしそれから加橋君作詞作曲の「ファーラウェイ」なんて曲もね、これはだんだん盛り上がっていって一番最後は音楽祭って感じでドヒャーッっていくような曲とかね。まあ今楽しんで作っているところなんですけども。

かつみからも直接頼まれたんですけど、「タイガースでコーラスをやってくれ」って

手伝ったんだね

ええ

↑コーラスにザ・タイガース表記ありますね(*^。^*)

今の「朝焼けのカンタータ」を聴いて思ったけどあれも良いですねなかなか。コーラスのさ、独特のサウンドがすごく魅力があるもんね。

幅もあるし。コーラスらしいコーラスなんですよね。

みんな声もってるからね。是非に手伝ってあげて

はい。僕もずっと一人でやってたから、グループじゃないからコーラスなんてほとんどやんないんですよね。だからすごい楽しいんですよね。

たまにやるといいもんでしょ?

音楽やっている気になります。ソロで歌っているとなんか「僕は音楽家じゃない」っていうか「タレントなんだ」というこっちの意識が強いんですけどね、コーラスやっていると「僕はミュージシャンだったんだ」って思って(笑)じゃあその機会を楽しみにしております。
今日は忙しい中、ありがとうございました。また4月からも番組続きますんで、なんかの折にはひとつよろしくお願いします。ありがとうございました。


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