はね駒(42)~本日の松浪先生~

JULIE

寄宿舎で授業をボイコットしているしづとなつのところに松浪先生と田島先生が来ている

 


他の多くの生徒たちはそのような君たちの行為を見てどのようにショックを受け動揺しているか。それを考えたことがありますか?


しづ:もちろん考えました。でもこうするしかないと思いました

なつ:他の皆さんを動揺さすことは申し訳ないと思いますが、でもこのことで他の方々も自分たちの学校のことをもっと真剣に考えてくださると思います

田島:それじゃあ最初からみんなを誘うつもりでいたんですか?

しづ:違います。ただ皆さんも学校と自分の在り方をよく考えてくださればいいと思いましたけど

君たちの願いは十分にかなえられたと思いますよ。生徒たちは今それぞれが学校と自分の関係について真剣に考えているでしょう。それだけでも君たちの目的は半分達せられたと思っていいんじゃないのかな?

田島:私も今度のことでは本当に考えさせられました。私はあなたたちに日本の礼儀作法やお裁縫を教えてきました。だけど生徒の中には日本の礼儀作法よりも西洋の礼儀作法やマナーの方をありがたいと思っている人たちがたくさんおりました。それは非常に残念なことです。だからといって私は抗議なんかしませんよ。机さしがみついて教室に出るのが嫌だなんてことはしませんよ。そんなことしたら力づくのおどしと同じじゃありませんか

君たちの言わんとしていることはよーくわかっている。とにかくボイコットはやめなさい。今ならまだ教室に戻れる。後は私たちが校長先生とよく話あって・・

しづ:結構でございます

田島:二宮さん・・

しづ:そんなことをしていただいては先生方を私たちが巻き込んだことになります。それでは申し訳ありません

いやそんなことは・・

なつ:いいのです。これは純粋に私たち二人だけがしていることで他のどなたも巻き込みたくありません

しづ:そのことで私たちが傷を負うことは覚悟しております

(その時、くにたち生徒数人が一緒にボイコットやると入ってくる)

くに:二宮さん、私もボイコットに参加します。一緒にここに座らせてください

生徒:わたしも!わたしも!

しづ:ありがとう。でもそれはお断りします

くに:なして?

しづ:私とおなつさんは長い時間かけてこのことを考えました。あなたたちは今聞いたばかりでまだ十分には考えてないはずです

くに:それでも私は夏休みの間に・・

しづ:でもまだあなたたちは私たちほど真剣に考えてないわ。もっと考えてそれからでもいいの。今日はお帰りなさい

くに:わかりやした。でも私たちがよーく考えてそれで二宮さんや里見さんと同じ行動を取りたいと思ったらばそれはええんですね?

しづ:自分自身でよく考えた行動なら私にそれを止める権利はありません。その代わり自分の行動に自分で責任を持たないとならないけど

(二人の話を聞いていた松浪先生が立ち上がり二人の元へ)


そのとおりだ。君たちがいたずらに同調して騒ぎ立てては、かえってこの二人の立場を追い詰めてしまう結果になります。考えることは十分に考えなさい。しかし決して軽率な行動に走らないように。いいね


くに:わかりました。では二宮さん里見さん、私たちが応援しとります。頑張ってください

生徒:頑張ってください。頑張ってください

(くにたちが去ったあと、なぜかポツンと残っているおりん)

君は?どうしたんだ?

しづ:おりんさん?

(どうしていいのかわからなくなって去ってしまうりん)

田島:橘さん

あの子にもゆっくり考える時間を与えてやってください。自分がどうすればよいかを

校長室、松浪先生が校長先生に嘆願に来ている


あれを反抗とお取りにならないように。彼女たちは校長先生に願っているのです。確かに彼女たちのやっていることは考えの浅いところもありますが、今まで教えらることのみに安んじていた彼女たちが自分の頭で考え判断し、自分の体で行動を起こしたということは、ある意味ではすばらしいことだとお思いになりませんか?


校長:・・・

彼女たちを自己に目覚めさせ自分の信念に従って行動させた。これこそ校長先生のこの学校のこれまでの教育の成果だとお思いになりませんか?彼女たちの考え方に間違いがあったらそれを正してやるのが教育です。彼女たちはこれから日本の女性たちのリーダーになれる人間です。彼女たちの前途のために、彼女たちの納得のできる御処置をお願い致します
(頭を下げる松浪先生。校長先生は無言で戸惑うだけだったが)

夕方、礼拝所でひとり祈りを捧げる松浪先生

我が心に勇気をお与えください。己の信ずるままに愛と勇気を
二つの道を前にして、苦しむ私の弱さをお救いください

(りんが入ってくる。その物音に気付き後ろを振り向く松浪先生)

松浪先生、私はどうしたらいいんですか?


自分の信ずる道を行きなさい。今の私にはそれしか言えない。しかしきっと校長先生が私たち皆に幸せな道を示してくださると、私は信じています。それまで自重して勉強に励みなさい。君がそうして苦しんだそのことが君にとって大きな実りとなることを私は願っています



数日後、朝礼が行われ
校長:今名前を読み上げられた生徒は前に出るように
   本科四年、二宮しづ同じく里見なつ

生徒たち:なんでだよ・・・なして

教頭:静かに!

(校長の前に立つふたり)

校長:私は今あなたがたにこの学校を去ることを命令します。
従えない生徒はこの学校にいる必要はありません。今すぐあなたたちはこの学校から去りなさい。出ていきなさい!

(無念の思いで目を閉じる松浪先生)

松浪先生、なんとか二人の意見も尊重してほしいと校長先生にお願いして頑張ったんですけどね・・・人間って生きていくなかで自分の思いどおりにならないことは多々あって、それと葛藤しながら前に進まざるを得ないことが生きることであって。
おりんちゃんはまだあんな頭の良い二人が言うてることなんだから正しいに決まっているという考え方だであるとお見受けしたけれど、そうではなくて自分の頭でよく考えて自分の答えを見つけた上で、二人の考えと同じであったら初めて二人に賛同するという姿勢を示したらええんだよと、おばちゃんは思ったりするもんです😇

翻って、これは今のこの特に混乱している世の中では特に各々につきつけられている事柄でもありますね。本当にいろんな意見が溢れかえっています。しかしまずはどう思えばいいのか、どうしたらいいのか自分の頭で考えて、自分の考えを持って、それに似たような考え方があったらそれを参考にして自分の考えを深めていくことが肝要なのではないかと。生きている限り、一生勉強ですね。

今週は松浪先生all皆勤ということでファンにとっては嬉しい一週間でした(*^^*)🎵

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