はね駒(46)~本日の松浪先生~

JULIE

りんが階段を拭いていると東京帰りの松浪先生が💗

 

ただいま

先生!(駆け寄るりん)

ただいま

お帰りなさいませ。明日になるかと


うん。予定よりも一日早く用事が済んだんだ


先生・・

うまくいったよ。すべてうまくいった

じゃあ、おくにさんたちのこと・・

うん。あの三人の希望どおりに

ここじゃ話せないから行こう

はいっ

礼拝堂へ向かう松浪先生・・・大事なことをりんちゃんに最初に伝えるなんてわたすもりんちゃんになりたいですうう(*´ω`*)

気を取り直して礼拝堂

 


明和女学校の校長というのはね、今の日本の女子教育者の中でもっとも進んだ思想を持ち、それを確実に実践している人なんだが、その校長が僕に言うんだよ。「疑いを抱かざるところに発見はなく、また想像もない」って。つまり与えられたことに、言いらくらくと従っているだけでそれについて何の疑いも持たなければ、そこには新しい発見は生まれないし、また新しいものも作り出せないんだって。わかるかい?


わかります。よーくわかります

そしてこう言った。「あなたの学校の生徒が与えられた授業に満足せず、日本人の精神を尊重したより充実した教育を望んではっきりと自己の意志を表明したということは、西洋の進歩的女性とも劣らない実に素敵な行為じゃないか。ついに日本の女学生にもそういう人物が現れたか」って

校長先生がそうおっしゃったんですか

そうだよ。そして「そういう生徒を創りあげた東北女学校の教育の成果にわたしは敬意を表する」って。そう言ってくださったんだよ。そしてあの三人が希望するなら、明和女学校ではいつでもあの三人を引き受けるって

先生っ!

嬉しかったよ。僕は本当に嬉しかった。自分の学校で放り出しておいて後はこっちで引き受けろとはあつかましいことだとお叱りを覚悟で参上したんだからね。それを・・嬉しかった。嬉しかったよ僕は・・・

いがったですね先生
 

校長室。松浪先生がいない間に勝手に別の女学校へ入学の段取りを進めていて、それを報告していた梅沢先生。松浪先生が入ってくる

 

ただいま帰りました

校長:ミスター松浪、お帰りなさい

梅沢:先生、もうお帰りになったんですか。明日お帰りになればはっきりとした嬉しい報告ができたんですが

どんなお話か後で後でうかがわせてください
ミス・ウイルソン、私もうれしいご報告がございます

校長:どういうお話でしょう?

その報告は後回しにして、まず全国ミッションスクール協議会の会議のご報告から先に

掃除の続きをしているりん

りんは嬉しかったのです。松浪先生があの三人のために素晴らしい働きをしてくださったことはもちろんですが、そのことを誰よりも先に自分に話してくれたことがりんには胸が熱くなるほどうれしかったのです💖

そりゃそうでしょう(*´Д`)
秋だべーと感慨にひたっていると、その空気が一変する梅沢と松浪先生の声が・・
隠れるりん

なぜ私に隠してたんですか?

ことさら隠していたわけではありません。どういう結果になるかまったく分からなかったことですから。ちょっと私は舎監の田島先生と話してきます

また私を避けるんですか先生

何を言うんですか。私があなたを避けるわけがないでしょう
何を誤解してるんですか?梅沢先生

私は先生に喜んでいただこうと思って、あの三人をその女学校に入れてもらおうと思ったんですよ。先生のお留守中に手続きを済ませてお帰りになった先生に喜んでもらおうと思って必死になってかけずり回ったんですよ。なのに、先生はご自分の計画を私に隠して生徒たちとだけこっそり打ち合わせて、ひどいじゃありませんか!私は先生からそんなに信用されてなかったんですか?

いや、そういうわけではないですが、きちんと決まるまで誰にも知られたくなかったんですよ

知られては困ることでもあったんですか?

別にそういうわけではありませんが

やっぱりあの噂は本当だったんですね・・・

噂?

私は松浪先生はそういう方じゃないと今日まで信じてきました。私は心から先生を尊敬しておりましたから。でも裏切られました。残念です

梅沢先生!
(外に出ていこうとする梅沢)
梅沢先生待ってください!おっしゃっていることがよく分からない。噂とは何ですか?

今度の事件で先生がなさったことです

私が何をしたと?

扇動です

え??

あの事件を裏で仕組んだのは松浪先生で、純情な生徒をそそのかして謀反を起こさせたんだと。そういう噂が広まってます

ばかな・・私がなんのためにそんな・・・

ミス・ウィルソンを追放しご自分が校長になるためです。生徒の人気を利用して噂ではそういうことになっています

・・・

失礼します(立ち去る)


(その場をしばらく去れず、秋風に吹かれてただただ放心状態の松浪先生・・・)

その夜、くにの家を訪れている松浪先生とりん
心ここにあらずな松浪先生の表情・・・

しづ:松浪先生、本当にありがとうございました

いや、私は何も・・・

なつ:私は初めから信じていました。松浪先生ならきっと私たちの願いをかなえてくださるって

願いをかなえたのは私ではありません

くに:いいえ、松浪先生です。私たち三人の救い主は松浪先生です。先生は私たちの神様だわ!

そのようなことを言ってはいけません

くに父:喜びのあまり口走っとるのすから、少々不遜なことを申しても許してやってください。私ども親としてもまことにうれしい。先生にはお礼の申し上げようもござりやせん。このとおりでがんす

私はこの三人の向学心を摘み取りたくなかったんです。だから少し手を貸しただけです。この三人の求める心がそうさせたのです

くに母:あのまんまだばお嫁にも行けねえと心配しておりましたが、ほっといたしやした。皆様方のお母様もどんなにかご安心なさるべ。早速お知らせしなくてはな

しづ:さあ、もう一つ難関突破しなければ。東京行きを母に承知させること


(と、東京に向けてわくわくさせる三人であった)

松浪先生も最後は笑顔で和やかに終わったんですが・・・
その帰り道、りんと並んで歩いている松浪先生

あんなにみんな喜んでくれて、いがったですね先生

うん。良かった

わたすここからもう一人で帰れますから。今晩もまた叔父の家に泊まりますから。母が明日相馬さ帰るので今晩の外泊を田島先生に許してもらったんです

じゃあ叔父さんのおうちまで送っていこう

でも先生お疲れのようだから・・・

大丈夫だよ。さあ

すいません

(歩き出してすぐに顔に手をやる松浪先生)

先生、どうしたんですか?

(倒れ込む松浪先生)

先生!先生!!どうしたんですか!!
先生!しっかりして!!先生!!
先生しっかりして! 先生!!先生~!!


おりんちゃんが最後放り投げた行灯が燃え盛って建物に火が移るんじゃないか・・・それも心配になりましたが😅
ただでさえ心労が重なる中、東京に行って、それでテンションが上がって気持ちを取り直してからーのドーンと物を落とされた気分になったショックでとうとう意識を失うまでに・・・松浪先生😢

それにしてもこの回の沢田さんはもう表情の上がり下がりが激しすぎて、演技上のご苦労もあったかとは思いますが、くにの家のシーンで喋ってるんだけれども、疲れが浮かび上がり、どこか心あらず的な表情は特に上手いと思いましたね!

秋とともに、だんだん松浪先生ともお別れが近づいてまいります・・・(悲)

コメント

  1. mic より:

    こんにちは、いつも楽しみに拝読させて頂いてます。余計な事ですが、ドウシテも気になったので
    ですよね💧

    • Nasia より:

      micさん

      コメントありがとうございます。気になった内容をお教えいただければと思います。

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