はね駒(48)~本日の松浪先生~

JULIE

おりんちゃんと松浪先生の二人きりの夜が続いております💗

かあちゃんがわたしに言いました。「人には節度つぅものがあるんだ」って。かあちゃんがここに来たらきっとわたしを叱ると思います。ぶたれるかもしれません。
ほんでもわたし言います。「ぶたれても来ます」

帰りなさい

先生・・・

親に背いてはいけない。お母さんのおっしゃることを大事にしなさい

先生、わたし今親の言うことよりも先生のほうが大事です
先生、目をつぶってください

・・・(りんを見る)

そしたらわたしのこと見えないでしょ。わたし黙ってます。何にも言いません。見えなくて声も聞こえなかったらいないのとおんなじでしょ(言いながら後ろに下がる)わたしはここにこうして黙ってます。わたしはいません。先生目をつぶってください。ここには誰もいません

(起き上がる松浪先生)

先生起きてはだめです!だめっ!
あっ先生だめですっ!
(思わず傍によるりんの右腕をぐっとつかみその腕を引き寄せる松浪先生)


(松浪先生は腕を引き寄せてりんを抱きしめたかったんでしょうが、ぐっとその衝動をこらえたんでしょう。力を緩め)

いない人間が手をだしちゃだめじゃないか

(静かに横になって目を閉じる松浪先生)

先生・・・

(後ろに引きさがり、松浪先生を見守るりん)

母やえはこのやりとりを障子越しに聞いていて、静かに外に出る。
「じぶんひとりで大きくなったような顔して、えらそうに・・・(涙)」
朝になり、座ったまま寝ていたりんが目を覚ますと、寝床に松浪先生の姿がありませんでした。驚いて後ろの襖を開けると、縁側に立っている松浪先生の姿が・・・

(静かに松浪先生の元に寄るりん)先生・・・

 

おはよう

起きたりして大丈夫なんですか先生


いつまでも寝ていては本当に病人になってしまうからね。もう大丈夫だ

えがった・・・

ゆうべは部屋の中にだれもいなくて、静かによーく眠れたよ
(縁側に座る)知らないうちに庭がもうすっかり秋になってしまった。このところゆっくり庭を見る暇がなくて

お忙しかったから

いくら忙しいからって、庭を見ることを忘れるような、季節の移り変わりに気づかないようなそんな人間になってはいけないね。自分がそんな人間になっていたことに気がつかなかった。うぬぼれていたんだね

先生、もうお休みになったほうがええです。また疲れますから

ゆうべはありがとう。ケガは?

あっ、(肘を見て)もう固まって

君が塀を乗り越える勇ましい姿を見れなくって残念だよ

お望みならいつでも越えてみせます。まだ卒業まで何年もあります

学校を辞めるよ

・・・・

今年いっぱいであの学校の教師を辞めることを決心した

・・・・

もう一度、自分という人間を確かめてみるためにね

・・・・・・あんな・・あんなくだらない噂なんか誰も信じてません!何も気にすることなんかないんです!あんなバカげた噂・・・


しかし、そういう噂をたてられたというそのことに僕はショックを受けた。その噂が広まったというその事実に呆然としてしまった。そんな噂を立てられるようないかがわしさが、そんな噂が広まっていくようなそんな軽薄さが僕の中にあったということにうろたえてしまった。そうか、他人から見れば僕はまだそんな人間にしかすぎないのかって

人の目なんか・・・そんな、そんな汚い目なんか・・・

いや、本当に人間として立派であれば、汚い目のほうで恥じてくれる。もう一度勉強し直し、師の御教えを解くにふさわしい人間になるために僕は学校を辞める

・・・・

イギリスのエジンバラという街の大学で僕の宗教上の恩師が教鞭をとっておられる。以前からもう一度一緒に教義の勉強をしてみないかってお誘いを受けていたんだ

先生・・・外国へ行ってしまうんですか・・・!!!

だから、残念ながら君が塀を乗り越える勇ましい姿をもう見せてもらうことができないね

(涙のりん)

 
松浪先生は2学期の最後の授業を終え、クリスマスを迎えずに学校を去ることになりました

礼拝堂で生徒たちが讃美歌を歌う中、静かに十字架を見つめている松浪先生。りんには過去の出来事が頭の中に流れていた

ひとり礼拝堂で聖書を手にしたりんが唱えている

愛は忍ぶことをなし また人の益をはかるなり
愛は妬まず誇らず高ぶらず
非礼を行わず己の利を求めず軽々しく怒らず
人の悪しきを思わず


(学校を去る松浪先生)



愛は忍ぶことをなし また人の益をはかるなり
愛は妬まず誇らず高ぶらず
非礼を行わず己の利を求めず・・・・

松浪は一冊の讃美歌集を残してりんから去ってゆきました。
りんの初恋と少女期との別れでした

倒れられた時から、別れの日まで一気に飛んでしまって、せめてりんに「さようなら」と直接挨拶されるシーンがあってもよかったとは思いますが、土曜日で流れが区切られるという観点からは仕方なかったのかもしれませんね。もう少し松浪先生の日本での最後の日々を描いてほしかったなあ。

短い間でしたが、私もおりんちゃんになった気持ちで、ドキドキワクワクし涙を流すことができてうれしかったです。

後は回想シーンが少しだけあって、十数年後再会を果たすわけですが、松浪先生のご出演がしばらくなくなっても毎回見させていただきますね。

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