お酒の神様を祀る松尾(まつのお)大社

神社巡り
スポンサーリンク

嵐山をあとにし、阪急電車で1駅、松尾大社に移動しました。

スポンサーリンク

アクセス

【阪急松尾大社駅より】徒歩すぐ
所在地 京都府京都市西京区嵐山宮町3
TEL 075-871-5016
 

駅から外に出るとすぐにこの大鳥居(一の鳥居)が目に入ります。平成6年に建てられたものだそうです。

阪急松尾大社駅前の目の前にそびえる大鳥居(一の鳥居)

授与時間、参拝所要時間

授与時間 午前9時~午後5時

<庭園・神像館の拝観時間と料金>
平日・土曜 午前9時~午後4時
日曜・祝日 午前9時~午後4時半

拝観料 大人500円 学生400円 子供300円
(境内は無料です)

所要時間約30分(今回は御社殿境内のみの参拝でした。お庭散策されるのでしたら小1時間は必要でしょう)

御由緒

元は、この地方に住んでいた住民たちが現在の社殿の裏山(松尾山)の磐座で祭祀を執り行ったことが起源とされています。そして五世紀頃、朝鮮半島から渡来した秦氏(はたうじ)により氏神として奉斎され、この地域一帯(山城・丹波国)を開拓し、河川を治め農業産業を発展させました。

大宝元年(701)には勅命により、現在地に社殿を創建され、平安時代以降は賀茂神社(上賀茂神社・下鴨神社)と共に、皇城鎮護の社とされました。中世以降は酒の神様として信仰され、特に近世以降は醸造祖神として、全国の酒・味噌・醤油・酢等の製造および販売業の方々から格別な尊崇を受けています。

二の鳥居
スポンサーリンク

御祭神

大山咋神(おおやまぐいのかみ)名前の「ぐい」=「くい(くひ)」は杭のことで、大山に杭を打つ神、すなわち大きな山の所有者の神様のことです。山末之大主神(やますえのおおぬしのかみ)とも呼ばれ、山及び山麓一帯を支配する神様ということで、現比叡山一帯、この松尾山一帯を支配されていました。比叡山麓の日吉大社にも同神が祀られています。

市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
中津島姫命(なかつしまひめのみこと)の別名といわれ、宗像大社に祀られる三女神の一神として古くから海上守護の霊徳を仰がれた神様です。櫟谷宗像(いちたにむなかた)神社にも祀られていますね。

境内

楼門

立派な楼門

江戸初期に作られ、左右に随神を配置させています。ここをくぐると拝殿が目の前にあり、その奥に本殿があります。

拝殿と社務所

拝殿。右側が社務所

大祓式のほか各種神事で使用されます。
境内の雰囲気は厳かな感じ。おでこに何か(パワーが)くる気がしました。御朱印はこちらの社務所でいただけます。

御本殿

国の重要文化財に指定されています

本殿は弘安8年(1285)に消失してしまいましたが、室町時代初期の応永四年(1397)に再建され、天文11年(1542)に大修理をが行われました。

磐座の場所

指標は今も残っています

磐座(いわくら・元々神様をお祀りしていた場所)は本殿から向かって右斜め後ろあたりにあり、以前は登頂可能でしたが、台風被害によっての登山道の崩落等で登山道は廃止されています。事前に磐座のあるだろう場所を知っていたせいでしょうか、おでこにパワーを感じた後、なぜか右まぶたに重さを感じ、月読神社に向かう途中くらいまでそんな感覚が続きました。

中央少し右側くらいあたりでしょうか?

境内末社

衣手社(ころもでしゃ)・・・羽山戸神を祀る。農耕及び諸産業の守護神
一挙社(いっきょしゃ)・・・一挙神を祀る。スサノオ様の別名か?困難に出遭ってもここに祈れば解決するといわれている
金比羅社(ことひらしゃ)・・・大物主神。大国主様の和魂。商売繁盛・交通安全の守護神
祖霊社・・・松尾ゆかりの功労者をお祀りしています

出雲詣でのお礼として、一挙社と金比羅社に御参りさせていただきました。

金比羅社

三宮社(さんのみやしゃ)・・・玉依姫命をお祀りしています。山城地方開拓の功労の神様です
四大神社(しのおおかみのやしろ)・・・春若年神、夏高津日神、秋比売神、冬年神をお祀りしています。年中平安であるよう護ってくださいます

左が三宮社。右が四大神社

霊亀の滝


松尾大社の御神体である松尾山から流れ出る水がこちらに流れ落ちます。天狗岩と呼ばれる天狗さんのような顔が見える岩があるとこうやってありましたが、草木で隠れてほとんど見えなくなってるものと思われます(^-^;

パワースポット霊亀の滝

滝御前(境内末社のひとつ)の鳥居と祠があるんですが、この写真から向こうのエネルギーが、境内の中で一番強く感じました。モワーッと何かが包み込む感じは、二週間前訪れた出雲の御三社に似てる感じがしたような。 お祀りされているのは水の神・罔象女神(みづはのめかみ)で、万物の生成発育を司る神様です。

亀の井

亀の井

「亀の井」の名称は、松尾大社の神使(眷属神)が亀であることに由来します。

社伝では社殿背後の松尾山から湧きあがるこの霊泉「亀の井」の水を酒に混ぜると腐敗しないといい、醸造家がこれを持ち帰る風習が残っています。また生活用水としてや茶道・書道に使う水として汲み帰る方もこられます。

この御神水用のビン(100円)が後ろの庭園受付に売られていました。もっと早い時間帯ですと、習慣のように採水されに来られる地元の方々がたくさんいらっしゃるんでしょうね。

お酒の神様

酒神ということで、古くから信心されていましたが、なぜ松尾神を酒神として信仰されたのかは不明だそうですが、渡来系氏族の秦氏が酒造技術に優れたことに由来するのではないかといわれています。境内には神輿庫があり、この奉納されている菰樽(こもだる)の数の多さでさすがお酒の神様をお祀りされている神社だと実感できますね。

この菰樽の多さは壮観です

御朱印

初穂料300円
境内の社務所にて授与していただけます。番号札制で番号札をいただきましたが、誰も並んでおられなかったのですぐに書いていただけました。

松尾大社御朱印
由緒書が挟んでありました

参拝を終えて

仕事で一年ほどばかり嵐山に住んでいたことがあり、実は買い出し目的で神社前も自転車で幾度か通ったことがあったんですがまったくの無視という失礼きわまりない人間でした(^-^;ただ、嵐山から神社方向に進んでいると神社があるあたりの山が、他の山とは違う格のようなものを当時から感じていて、こうやって調べるうち、磐座であるとか、この山がご神体であったんだとわかり合点がいった次第です。今度もし参拝させていただく機会があれば、亀の井の水を持ち帰ろうと思いました。お酒も「神様からの贈り物」という気持ちを持って感謝しながら飲まないとですね!

公式サイト

松尾大社

松尾大社 - MATSUNOO TAISHA
松尾大社からのお知らせやアクセス、境内のご案内やご祈祷・お詣りのご案内など。

コメント

タイトルとURLをコピーしました