今回は「ザ・スター 沢田研二」の結果的にはメイン題材となってしまった「暴行事件?」の延長線上の話ということで、77年に放送された「トップスターショー 歌ある限り」で語っておられるので取り上げを。
さて、この番組ってファンになってすぐくらいに知ったというか、
私が元々田宮さんのファンだったこともあり、ググったりしているうちに、「へえ~ジュリーと共演している番組があるんだと」
それは下記のように文章だけの列記だったんですが、「最後田宮さんがジュリーの手を握って離さなかったんですよ」という文言に、もうますます見てみたくなったものです(*´Д`)
で、何年か前にTBSチャンネルで放送され、私は見れないのでジュリ友さんにお願いして録っていただいたものを送ってもらったということで。
いや~うれしかったですね。
今度発売されるDVDでもこの番組の歌唱シーンが入っているみたいですね。
こんばんは。沢田研二です
ぼくもふと気づいたら10年選手の仲間入りをしていたました
でも、いつまでも新鮮な気持ちで、ちょっとヒネタ新人という感じで肉体に汗して常に歌い続けたいと思います
この回はゲストとして、田宮さんのほかに由紀さん、森さんと。
田宮さんはちょうどこの頃「白い秘密」というTBSのドラマに出演されていて、その宣伝的な意味合いでもご出演だったのかも。ドラマの中で森さんもゲストで出演なさって「小雨の下宿屋」という歌を歌っておられましたっけ🎵
(マイク通ってないけどたぶん)どうもお久しぶりです
改めて 今日はいろいろ話をしましょう
はい
(ここでCM)
僕これから自分の思ったことを全部話すし、ジュリーも僕が言っていることと違ったら違うと言っていいし、ジュリーも思っていることを全部話してくれればいいんだけどな。
さっきも話に出たけれども、ジュリーがこの前喧嘩したんだっけ?
・・・・はい
駅員さん殴ったんだよね?
・・・・
あれ駅着いたら駅員さんがなんか無礼なことを言ったんで、ジュリーが殴ったと報道されている。それから汽車の中でお客様が無礼なことを言ったから殴ったことになっている。でも本当に殴ったの?
・・・まあ結果的にはそうですね
でもね、ジュリーね、人を殴るってことは今はちょっとまずいことなんだよね
そうですね
殴ってもいいんだよ。殴るんだったら男同士さ「じゃ、やるか」って言ってとことん倒れるまでやるかってやつか、ものすごい理由があって殴るかなんだ
・・・・
でも僕はあれをね、ジュリーのことが少し心配だったからいろいろ考えた。雑誌も読んだし新聞も読んだけどみんなわかってないと思うの。適当にみんな理解しているけれども、僕はこう思ったな。
ジュリーは疲れてたんだと思うんだよ。まず第一に。
それからどこに行ってもジュリーは人に待たれてたんだな。で、駅に着いたら大勢の女の子がワーッと寄った。それが駅員さんの目にもしかしたら不愉快に映ったかもしれない。
ところがジュリーが持っている素敵なニュアンス、僕はあなたのあるところが好きだと、例えばこの服装これ僕が着たって似合わないよな。(客席から笑w)ジュリーしか似合わない。
ハムレットできるよね?ジュリアン・ソレルできるよね?現代劇できるよね?それから気だるい男の味が出るよね?
そういう人がそういうことで謹慎処分をしたりされたり、、それはつまらないことだと思う。
でも僕はね、その時にもしジュリーが一生懸命やって仕事をやっているのにそれが相手に伝わってないんだろうという悲しみが僕らには共通にあるの。
例えば会場でね、拍手をお客様みんなしてほしいと思ってね、あの陰でADさんが一生懸命手をたたいて全部にこうやっているその努力なんて誰も気が付いてないわけ。テレビを観ている方は。そういう方があるからお客様はパアーッと拍手をするわけ。
それと同じように君の場合もどこへ行っても我慢我慢我慢・・・それがある時ふっと無礼なこと言われて自分にもプライドがあるんだといって殴ったんじゃないだろうか?
いやわりと正直に言いますと、僕はあまり我慢できない性質だから、言う時は「テメエ何言ってるんだバカヤロウ」ってことも言うし、バカヤロウってのは常々だし、まあそれが次の段階としてあの時には手が出てしまったということなんだけども、別に僕は疲れていたとかそういうことを理由にはしたくはないし。
で、一言でいっちゃえば僕の口から言うのは不謹慎かもしれないけど、あんなことは取るに足らないことだと思う。
ま、それは、僕がこれから仕事を一生懸命やると。そんなことを忘れて、みんなに忘れてもらえるだけの仕事を僕はするという前提の元に言うんですけども、理由がどうあれ、根拠がどうあれ、正しいか正しくないかそれはどうあれ、やっぱり自分が巻き起こしたことっていうのは自分が責任を取らないといけない。だから、自分としてはできる範囲のことで、大したことはやれなかったけども、一応謹慎するとか、賞関係のことを辞退させていただくと。
ただ、僕がこれでくじけてしまったら、今までいろんなことを心配してくれた人、また面白おかしく言っていた人たちだって「ほら、ざまあみろ」と。また、応援してくれた人は「ああ、やっぱりね」と。そう僕は思われたくないし、やっぱりこれはいくら、大変ありがたいことなんですけども、田宮さんとかファンの人たちやいろんな人たちが僕を心配してくれるということはまずいらないことだと思います。これは僕自身の問題じゃないかと思う。
だから僕自身が僕自身で解決しなければならない問題だと思うんです。
ま、些細なことでもこういう具合に大変大きな話題になったりだとか、騒がせるという結果になるということ、やっぱり自分自身で責任を取らなきゃいかんと僕は思います。だからそのためにも、これからこそ頑張って一生懸命仕事をしなきゃと、まあ「ざまあみろ」といつか言いたいなと思いますけど
ずいぶんよく喋るね・・・
(笑)
でも素敵だった。実は僕はね、いい加減にあなたのことを僕は弁護する気なんて毛頭ない。
ただ、殴るんだったらなんでもっと殴ってやらないかというのは、男が怒る時は一回でたくさんだよ。しかも、そんなことで怒ったり殴ったりしちゃだめだ。その時は全部やめる時にやればいい。
ええ
しかしそれをやってはダメなんだ。男は我慢なんだ。
ひとつだけ感心することは、あなたがエクスキューズを一切しないで沈黙を守ったということ。
英明さんがさっき言われた五者協定の時に、僕は毎日殺し屋に狙われた、毎日生命の危険があった。毎日黒い服を着た人たちが僕の周りにいて隙を狙っていた。
だけど僕はそれですら沈黙を守った。
その沈黙を守ったところがそこが男の生き方だし、「自分だけのことだ」と言ったことが僕はとても好きだな💗
それから、そういう色目で世間の人が見て、あなたの持っているせっかくのエンターテイナーとしての味が色眼鏡で見られちゃあ僕は残念だ。
今日はもっと話したかったけど
(瞬間ギュッとジュリーの手を握り締める田宮さん💗一瞬とまどいの表情を見せるJww)
がんばります(笑)
もっと話したいね。でも時間てねすぐたっちゃうんだよな~
だから今度またゆっくり話そうな
はい
その時は時間をかけよう
(ここまで手を握っておられたので、けっこうなお時間💗)
ありがとうございます
そしてそのままデュエットに入り
そしてそのあとのさび部分でも一瞬歌詞がぶっ飛んだwジュリーに歌詞を先に言って教えてあげる優しい田宮さん
また話しましょう。どうもありがとう
と最後にまたジュリーの手を握る田宮さん💗
こりゃま、相当ですな💗
ジュリーの真横でじっとジュリーを見つめていた田宮さん(笑)
これにはもうジュリーもタジタジっていう感じですねw
そりゃじっと見つめたくなるでしょうよ💗
田宮さんも会話の中で述べられておりましたが、ジュリーが暴行事件を起こしてしまったことにあたり、けっこうご心配されていたんだなと。デビュー以来、常に「気になる存在&誇り」だったんじゃないかなあ。なんてったって同郷ですからね。
ザ・タイガースが全盛期であった昭和43年というのは、田宮さんにとってはまさに「人生の転換期」で、映画のクレジットの順番に納得ができず、社長と対立して大映をいわゆるクビになってしまったんですよね。当時は「五者協定」というのがあって、クビになってしまった田宮さんを他社に出すなというひどい圧力があった。俳優という職を失ってしまったといっても家族を食べさせていかないといけないので、地方のキャバレーで歌う、いわゆる「ドサ回り」をされたこともありました。
その反面一躍スターにのし上がったジュリーという若者はまぶしく映ったんじゃないかと思います。。田宮さんのことだから、よし、自分もやるぞと糧にされたのかもしれませんね。
しっかり話されたのはおそらくこれが最後だと思いますが、
その後、田宮さんが司会をされていた「あなたが選ぶ全日本歌謡音楽祭」で、見事ジュリーがグランプリを受賞されます。(ピンクレディーのミーさんがご病気で出られず、「ウォンテッド」を歌うにあたりミーさんの代わりを田宮さんとか夏目さんとか一瞬ジュリーとかw歌った映像がありますよね(笑)
で、別映像で、ジュリーの「勝手にしゃがれ」の受賞シーンがあるんですが、
受賞直後、あの田宮さんが一瞬進行を忘れるんですよね。段取りを間違えたとも見えますが。
つまりですね、もう田宮さんて物事を完ぺきにこなす方ですから、段取り忘れるって明らかに「らしくない」んですよね。
つまりですね、それだけジュリーのグランプリ受賞に興奮されたということがわかるわけで(笑)
感慨ひとしおだっただろうなと想像するわけですよ。
残念ながら、この一年後ご自身で命を落とされるのですが、
ファンとしてやっぱりその後のジュリーの活躍も見守ってほしかったなと思います。
ジュリーも2014年のトークショーで田宮さんのことを少し喋っておられます。
「悪名」やった年だったから、その中でということですね。
私の別ブログの書き出しで、このとおりには喋られてないけどこんな感じで
田宮さんとは、昔雑誌で対談されたことがあって、
田宮さんといえば、観たのか観た気になっているのかw
‟黒シリーズ”っていうのが好きで、産業スパイなんかの話で面白かったと、
で、鴨沂高校の卒業ですね。
この方はちゃんと卒業されて、学習院大学出て、大映に入られてね。
でもジブンは、高校一年の途中で休学して、二年生で退学届出してね。
ところが、いわゆる中退しているにもかかわらず、
で、田宮さんの話の続きが
昔各局で音楽祭をやっていたころ、田宮さんは何年かにわたってテレビ朝日の音楽祭の司会をされていて、
その時に、台本に書いていないようなことを言われるその言葉がとても好きだったし、
鴨沂高校で学習院でなんで俳優になったのと思うけど、
あんな頭のいい人やったから、あんな最期だったのかなあ、って。
それに比べて、ジブンはいろんな事を重荷だと感じない性で、
楽天的っていうのか、かといって無責任ともちょっと違うし、
っていっても責任を負わされるのは嫌いだけれども、ジブンから責任を負いに行くのは時々あるっていうw
少し長くなりましたが、こういう映像は大切にしていきたいですね。
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