本日は「はね駒」43話より。
出ていけー!という校長先生の言葉に反抗することはできないし、ただただ苦い顔をするしかなかった松浪先生です。
しかし、このままではいけないと思われたんでしょう、校長先生に改めて直訴する松浪先生。
いくらいわゆる謀反を起こしたからといって、向学心のある二人の将来の目を摘み取ることは教育上どうなのか、松浪先生のおっしゃっていることはもっともだと思うんですが、力による自己主張を認めては教育上成立しないと校長先生。
やっぱりお互いとことんまで話合う機会があればよかったですね。。
松浪先生はこのまま彼女たちの将来を終わらせてはいけないと、描かれてはいませんが、いろんな策を考えて眠れない日々が続いたのだと思います。
<ふろく>
「不協和音」VOL.2のジュリーのインタビューより
当時の新曲「アリフ・ライラ・ウィ・ライラ」の制作過程を述べておられます。
前作の「灰とダイヤモンド」は恋愛の歌じゃなかったでしょ。”もっと自由に!叫ぶことも忘れないで”って感じだったけど、今度のテーマは”野生を呼び醒ませ”ってこととアラビアンナイトを結びつけた。早い話がもっとスケベになろうって話ですけど(笑)。今度はスケベがイイってチトさんなんかとも確認済みだったから。アラビアンナイトは、みんなやっていそうでやってないしね。それにシングルっぽいキラビヤかさも漂わせよう、ということで作ったのがこの曲です。最初はもっとスケベな詞だったの(笑)。それはスッと出来たんだけど(笑)。そこからくずすのが大変でね。普通の作詞家になったような気分になっちゃって、煮つまった、煮つまった!「愛の嵐」のほうが素直に出来たね、わりと。
石間さんのデモテープ聴いて、どこか場所を設定しようと思って、特定の国にするよりは、”スカンジナビア”って響きがいいんじゃないかということで、決めました。スカンジナビアか、白夜の季節に行ってみたいねェ。
神のお告げェ!って感じでメロディが沸いてきた
<作曲家・沢田研二>
候補曲はイッパイあったんだよね。こちらからシングルとして発注したものや、漠然と僕にっていって持ってきてくれたものが。詞がついてないものが多かったから、詞では判断できないし、やっぱり印象的なメロディーってのが選択の基準になった。シングルってことで、ステージでよりも、TVで沢田研二が歌うってことを考えましたね。去年はあまりそういうことを意識しないでああなった。ま、(去年も)結果的には一番シングルらしい曲がシングルになったのかもしれないけど、あまりTVで歌うってことは重要な問題ではない、と考えていたから。
2曲続けて自分の詞曲がシングルになったってのは、まァ、偶然だろうねェ(笑)。(注:「灰とダイヤモンド」の作者・李花幻さんのご冥福をお祈りいたしましょう)。僕は人に作った曲のほうが売れセンが出来るねェ、ってよく言われるの。自分のだと考えすぎちゃうのかもしれない。だけど以前よりは気分的にラクに曲作りが出来るようになったことは確かだね。僕が作るのって流行とかそういうんじゃないからナァ。どっちかっていうと日本的な情緒のあるメロディーしか出来ないから、ま、ケンソンだけど(笑)。とにかく変に若いフリしたり、今風のレコード沢山聴いたりとかってことを別にしなくても、自分の中から沸きでてくるものだけで作っていけるっていうラクな気分は、ここんとこある。やっぱり時流とか考えすぎてこねくりまわして自滅していくってこと、曲作る人達にあると思うんだ。で、僕なんかだと何でも歌えちゃうから(笑)、何でもやってきたからネ。今風のヤツってどんなんだろう、なんて自分で考えるとホント、煮つまっちゃうから。
このメロディー(アリフ・・・)は、ギター持ってねェ、他の人の曲作ってたの。だけど、ン~っ!煮つまるなァ、休憩!!って思ってギュワ~ンってコード一発弾いたら、ワァ~っと浮んできて、ンチャンチャンチャンチャンチャンチャって、そいで出来ちゃったの、1回で。で、すぐ録音してきいてみて「あ、いいなァ」とか思いながら、1コーラス作ってすぐ詞を付けて、詞付けるとまたメロディー変ってくるんだよね。そうやって15分で出来た。こういう出来方ってめずらしい!何か“神のお告げェ!”って感じ(笑)。ん、やっぱり、そりゃ、そういう時は思うよ、オレって才能あるなァって(笑)。ともかく今回はテンポがあって覚えやすい曲ってことと、スケベェな世界ってことで、たまたま僕の詞曲になりました。(つづく)
アリフって好きな曲で、ファンになりたての頃に歌詞覚えたろーって覚えた記憶がありますね。それだけ聴いてすぐに気に入ったんでしょう。当時の私が(笑)だからLIVEで歌ってくださった時は感激したことを覚えていますね。それでほとんど歌詞間違いなく歌い終わられる・・・と思ったら最後に間違えられてコケッとしてしまったこともありましたね😅
いい歌なんですけど、当時のやっぱり歌よりネタ好きなマスコミゴニョゴニョが先行してしまって売れなかったんですかねえ。なんだかもったいない。。
煮つまってしまうとなかなかできないものでも、まったく違うことやっているとパッと思いつくってことは誰しもあることだと思いますが、そういうエピソードを知ることができるという貴重な資料ということで。でもこればかりではなく、よし歌を作るぞ!という気持ちじゃなくて、ふと頭にメロディーや歌詞が浮かぶとか、そんなタイプのイメージがありますね。沢田さんって。
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