元春 Radio Show(1985.9.30)①

JULIE
スポンサーリンク

NHK-FMで佐野元春さんがラジオMCをやられていた番組に沢田さんがゲストとして呼ばれた回です。
インタビュー部分のみですが書き起こしです。

改めて紹介します沢田研二さんです。どうもこんばんは

こんばんは

今日は新しいリスナーに関しては昔の沢田さんの楽曲なんかをかけて聴いてもらいながら、現在どんなような活動になっているのか、それを沢田さん自身の言葉で語ってもらいたいと思います。
84年だからちょうど去年あたり一年ブランクがあったわけですけども、そのブランクを経て新しいプロジェクトがスタートして、現在の心境みたいなのはどんな感じですか?

そうですね、まだこう動き始めたばっかりでね、すごい期待もあるし、ちょっと僕が今まで休んだことがあまりなかったから、ちょっと休み癖がついててもうちょっと助走がいるなという感じですけどもね。

すでにニューアルバムは完成しているし、そのアルバムを元にしたコンサートが東京と大阪でありましたけども、どうでしたか?新しいファンたちとの反響とか自分自身の心持ちとか

そうねえ、自分自身一年間休むつもりではなかったんだけどもいろんな準備をしているとそれくらいかかったということで、自分の中では忙しくやっていたんだけどもやっぱりファンの人たちはすごく楽しみにしててくれたみたいでね。それがとっても嬉しかったし、いろんな煩わしことを思うよりも、ちゃんといい音楽を作っていいステージをやってというのが僕の仕事だなと改めて思いましたけども。

なるほどね。沢田さんのファンはこう客観的に見ているととてもなんていうのかな、その時代ごとに変化していくことにすごく寛容というか許してくれるというか、とてもファン層も広いし。沢田さん自身は自分のファンを見てどんなこと感じます?どういう風に思ってますか?

やっぱりね、長くやっててタイガースから始まってから今まででいろいろ、その当時はティーンネージャーの女の子たちが中心だったのが、だんだんその頃の人も僕と同じように歳を重ねていって年齢層も上がったし、小さいお子さんからおばあさん、おじいちゃんもいるかもしれないみたいなね。だから僕のいろんな好きな人が、例えばお芝居しているのが好きな人がいれば、例えばドリフターズと一緒にコントをやっているのが好きな人がいればみたいに、様々だと思うんですよね。それで今までやってきたんだけども、少しずつ整理してこれからやっていこうかなと思ったりもしてますけどね。

なるほどね。そして現在また新しいプロジェクトを作って活動を再開するということですね。

🎵「君をのせて」「胸いっぱいの悲しみ」

最近の活動のことについてまた戻りたいんですけども、沢田さんの活動をこう見ていると、音楽のプロジェクト芝居のプロジェクトといろいろあると思うんですけど、音楽に限って今まで自分がやってきた中でね、一番印象的だったプロジェクトってどういうものがありましたか?

そうね・・

なんかこのプロジェクトの時思い出深かったなあみたいな

一番楽しかったなあという時期と、タイガースの頃は無我夢中で、すぎやまさんとか怖い先生がいっぱいだったから(笑)なんか楽しむ暇もなくて。それが変わってPYGをやった時に、井上堯之さんとか大野克夫さんとかショーケンもいたし、そういうメンバーでやっている時が一番なんか音楽をやっているという気分だったですけどね。

なるほどね

その頃、なんかタイガースの頃はそれこそすぎやまさんとか村井邦彦さんたちとかがいろいろ音楽的な指導をしてくれていた。そして今度井上さんたちとやってもっとこうしようああしようとみんなでできるっていうのがすごく嬉しかったし、その次っていうのが加瀬さんと木崎っていうメンバーでね。もうずーつとやってましたからね。15年くらいやっていたのかな。

加瀬さんというとワイルドワンズのリーダーの方ですね。

そう、今もやっておりますけども(笑)

そういうプロジェクトがあって

うん。それからフランスなんかでもレコーディングしたりして、やっぱり音がなんでこう違うんだろうっていうのがね。ミキサーの人なんかでもそんなに、吉野さんとかの方が良かったはずだけどって、実際に盤持って行って聴いたらねやっぱりね「フランスにも負けてるべ」みたいなね(笑)そんなこともあったしね。

ということは日本での活動はもちろん第一線でやられてたと思いますけども、フランスでレコーディングしてフランスでレコード出したということですね。

フランス語でシングル4枚出して、最初のやつが出合い頭い頭で売れたみたいでね(笑)テレビとかも出たけど、テレビ局が日本みたいに3つも4つもないんですよね。だから撮り方なんかもすごく原始的な撮り方でね。それがかえってよかったりして(笑)

音楽のプロジェクトはそういうことですけども、沢田さんのファンというと、さっきも沢田さんのほうから出ましたけども、映画の中の沢田研二が好きだと。あるいは芝居だとかあるいはコントをやっている沢田研二さんが好きだとかそういういろいろな見方があると思うんですけども、今度映画とか芝居のプロジェクトで印象的だった、もっともハードだったとか何か印象的なプロジェクトはありますか?

みんなそれぞれね、映画監督さんてみんなおかしい人ばっかりでね。
例えば寅さんの映画にゲストで出た時なんか、あんだけおかしいほのぼのとした作品を作るチームだから和気あいあいだろうと思ってたらね、行くとなんかシーンとムッツリしててね。普段からこうボソボソ、ボソボソ「ハイソコデヨーイスタートハイハイ」みたいな感じでね「ソコデイッテハイハイハイ」っていう感じでね。で終わるでしょ、カチンコがカチッと鳴ってねOKかなあ?「あのすみません助監督さんOKですか?」って言ったらもうみんな次の場面の用意しててね、「あっOKですよ」っていう感じなの。
でかたやね深作欣二さんでね「魔界転生」っていう天草四郎がお化けになるっていう話なんですが、その時はおどろおどろしいエロイムエッサイムとか僕がやっててね、そこの現場は暗いかっていうと非常に明るいんですよね。もうスポーツマン的な宴会場的な感じでね。「よーい!スタート!ガチン!OK次いこう!」みたいな(笑)だからそれぞれおかしいし、森田さんは森田さんで一人でね森田芳光さんなんかは「ときめきに死す」で、映画少年そのままの人が

そのまま大人になったっていう感じ?

なんかね寝転がって「わあ面白い!」って一人で面白い面白いって言いながらやってるしね(笑)みんなそれぞれ。
でも一番僕にこういろんな何回も何回も芝居をやらせてくれてチャンスを与えてくれたのが長谷川和彦っていう「太陽を盗んだ男」の監督さんですけどね。いまだに会うと「あれ以上のものはお前はやっとらん。また俺とやれ」みたいなことを言われるんですけどね(笑)


映画のプロジェクトだとやっぱり監督さんのキャラクターというのがプロジェクト全体のムードを支配するという感じですね。

そう、うん

🎵「勝手にしやがれ」「おまえにチェックイン」

まだ続きます~

コメント

タイトルとURLをコピーしました