架空のオペラpart2「正月歌劇」

JULIE
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ドキュメンタリー番組「37歳の再出発」の中でも取り上げられていた86年の正月公演ですね。
これは後追いのファンにとってはありがたいことで、この番組の中でもリハから本番から映像が残ってますし、後にLIVEの音源がレコードとして発売されましたし。こう揃っているLIVE資料はなかなかないですよね。
「不協和音」VOL.2にも取り上げられていましたので、ちゃんと目を通すことにしました。
資料は持っていても、こういうことでないとちゃんと読まないという(笑)

1986年、元気な研ちゃんの標語
「質素な生活、豊かな心、軽やかな足取りで前進しよう!」


今回のステージは昨年の「架空のオペラコンサート」のしっとりとしたコンセプトとロックンロール・ヒットメドレー曲のコントラストをきかせた構成で、ジュリーの「静」と「動」両面の魅力を十分に生かしたコンサートとなりました。

「質素な生活」の意味がイマイチ分かりませんが?(これが一年後なら分かり・・・略w)つまり「ボロは着てても心は錦」と同じ解釈でよろしいのでしょうか😅

ということで、1月24日の朝日新聞の記事をコンサートレポの代わりとして掲載されておられます。

上質の大人の退廃感漂わせ
沢田研二新春公演 客席酔わせる華麗な才能

 大衆の心をとらえ、しびれさせるような歌い手は、演歌の分野ではまま見受けられる。が、日本の歌謡界で、ポップスの分野では何人いるだろうか。沢田研二がその数少ないポップスの実例であることを、彼の新春公演(21、22日大阪・フェスティバルホール)が再認識させてくれた。上質の、大人の退廃感をにじませた彼の音楽は、もう世界に通用するものといっていい。
 舞台手前に、柱を並べたギリシャ神殿跡のような絵の見える紗(しゃ)幕。そこに、夕日に光る海の映像が映し出されると「ズズーン」「ドドーン」。腹わたにしむようなロック演奏が始まる。沢田は、舞台奥の中二階になったステージ上で、まるで海の底から呼びかけるように歌い出した。
 第一、第二曲が、クラッシックからの編曲「哀しみのアダージオ」と「アランフェス協奏曲」という意外な構成。沢田の多彩な才能を見せるねらい(構成・演出、大輪茂男)らしいが、ここは、沢田の歌う歌詞の意味が強烈なバンド演奏にかき消されるなど、音響上の疑問を残した。が、四曲、五曲と進むにつれ、沢田は、そんな疑問を吹き飛ばす深い資質を示した。
 佐藤隆の作曲、沢田の自作詞による第六曲「白夜のエトランゼ」では、テンポの変幻する難所を、ギアチェンジの震動一つ感じさせずに、ハイウエーを突っ張る高級車さながら、柔らかいタッチで歌いあげた。それに自作曲「灰とダイヤモンド」の粋さ。すでに超満員の客席が熱くなっているが、それが極点に達したのは、後半の舞台。
 上着を脱ぎ捨て、白いシャツブラウスに黒の革パンツ姿になった沢田は、新編曲で音の厚みを加えた往年のヒット曲「ストリッパー」など、テンポの速いロックを歌いまくる。すれた歌詞内容を歌いながら、品を落とさない独特の感性。つややかな甘い声・・・そこへバックバンドの「COCOLO」が、強烈なロックの弾丸を打ち込む。
 もう客席は、中年客も含め総立ちでわく。七色の照明の下、しなやかに走り回って歌った沢田は、アンコール二曲の後、両手にVサインを作って去った。痛快な二時間だった。
(昭和61年1月24日付 朝日新聞 大阪版より)

記事の中にある「白夜のエトランゼ」がなぜか気になって、これを書きながら何度もリピしたワタクシ(笑)音源がこの正月歌劇からしかないので、これまでほぼ聴いてませんでした・・テンポはそれほど変わってないと思うんですが、メロディーラインが派手でない分、素人目にはかなり歌うのが難しいと思いますね。なので、こういう歌いにくい歌を素敵に歌ってるジュリーはすごいと思わせる一曲です。

1月28日 大阪フェスティバルホールセットリスト

M1 哀しみのアダージョ
M2 フォロー・ミー(恋のアランフェス)※
M3 朝日のあたる家
M4 絹の部屋
M5 砂漠のバレリーナ

※「不協和音」にはM2はフォロー・ミーとありましたが、NHKホールにて収録盤は「恋のアランフェス」ですね。同一曲なのでしょうか?

(MC)「去年1年はいろいろと様子をみながら、という感じの言ってみれば”助走の年”でしたが、今年は”過激な1年、躍動の1年”にします」

M6 白夜のエトランゼ
M7 吟遊詩人
M8 はるかに遠い夢
M9 ルーマニアン・ナイト

(MC)「これまで何年間も大晦日は”歌手の花道”――つまり、レコ大の会場である有楽町の帝国劇場から紅白のNHKホールまで、信号青にしてもらって10分で移動するノンストップのコースのことなんですが――を通って、実にあわただしい年末年始を過ごしていたわけですが、ここのところヒマでして(笑)、紅白のリハーサルにも真面目に出席できました。皆勤賞は僕と(郷)ひろみくんぐらいかな(笑)。それで、おじぎとか余興の踊りの練習とかもバッチリ、と思って自信をもって僕たちやっていたんだけど、ああいう団体芸ってのは必ずしもちゃんと練習してるほうが正しいとは限らんのよね。多数決。あんまりリハ来なくて振りとか間違ってる人が多いとそっちにあわせなくちゃいけなくなったりする。自分の歌の時は、久々の生放送で緊張しましてねェ、歌詞は間違えるし色々と3分間の葛藤があったんですが、あとでVTR見てみたら、”ま、そんなに気にするほどのことでもないわい”、と気をとり直したわけですが(笑)。かくし芸では坂本龍馬に扮しまして、(内田)裕也さん扮する人斬り井蔵に殺陣の指導をつきっきりでやりましたよ。そうやって年末年始のテレビは紅白とかくし芸しか出ませんでしたが、今年はやりますよォ~!元気な研ちゃん今日は!!

M10 ストリッパー
M11 晴れのちBlue Boy
M12 ヴァニティー・ファクトリー
M13 気になるお前
M14 許されない愛
M15 灰とダイヤモンド

CARTAIN CALL
M16 魅せられた夜
M17 危険なふたり

ENCORE
M18 あなたに今夜はワインをふりかけ

(MC)メンバー紹介
「今、僕がいちばん好きな歌です」

M19 夢を語れる相手がいれば

これはこの時のステージ衣装か?ただ美しいなあと思いながら描いたわけですが。
この記事書く前に改めて「37歳の再出発」見ていたら、リハ押して終わって20分後に出てきたあの衣装だと今更気づいた私(笑)
あの時、耳に大きなイヤリングしてらしたんですけど、このおそらく大阪で撮られたと思われる写真には映ってないんですよね。髪に隠れているせいでしょうか?
今では律儀にスカートはいてみたり、(=^・^=)になって出てきれくださるジュリーですが(笑)この時は徐々に脱いでいく感じだったんですね(3パターン)
そして、このセトリよ!
もう私にとっては神セトリですよ。どれも生で聴きたい!と思う級で🤩
ちゃんと音源が残ってるじゃないか!ですけれど、タイムスリップして生で当時聴きたかったです(笑)

初日はリハーサルが終わったのが開演予定時間で、なぜかまだリハやっているのに人を入れてしまった様子が映されてましたが、あれはあれで真冬ということを考えると仕方がなかったのでは?私も何度かおそらくリハが長引いて待たされたことがありますが(笑)そういうたびにこの時の映像を思い浮かべてました。

で、「不協和音」のセットリストには、ありがたいことにMの前に時間を書いてくださってるんですが、大阪の楽は、18時40分にはじまって、終わったのが21時20分頃。
あれ??って思うわけです。番組(初日)では18時半にリハを通しでできないまま中断して終えて、おそらく始まったのが19時頃。終わったのが20時40分。

なんで遅く始まったのに大阪より早く終わっているのでしょうか😅
大阪ではMC時間が30分くらいあったようですが、それを差し引いても早く終わりすぎる。。ひょっとして会場の貸時間の関係とかで曲を省略したのでしょうか?単にテロップミスなんでしょうか?
と、どうでもいい疑問は抱きました。が
とにかく
このLIVEは生で観たかった!!

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