「すじ金とれたよ」②(1987)

JULIE
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前回の続きです。

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まぐれとか、出会い頭を狙ってるわけじゃない

――独立後第一弾シングル「灰とダイヤモンド」からこの夏で3年目に入るわけですが、今、改めてバンドという活動形態についてうかがいたいのですが。

バンドはこれからですね~。エンジンがかかるの遅いけど(笑)。やっと始まったって感じです。3年目がスタートになったということだね。あと2年かかんのよ(笑)。

――今後のバンド活動は?

よっぽど何かない限りはずっと続けてやっていきます、誰に何と言われようと。売れる、売れないは関係ありません。生活できなくなったら考えます(笑)。
すごく若い頃はガムシャラにやって、上手いだの下手だの関係なく一生懸命やってるのが良かったんだけど、だんだん80%っていうか余裕をもってやるっていうのが似合うって感じになってきて、今は逆に120%やらないと頑張ってるって言ってくれないんだよね。だからそれを実行してます。年齢ということではなくて、今現在そういう時期だと思うんだ。これで余裕もってやってたりなんかしてると、欲がない、とか、やる気がないとかって思われると思うんだよね(笑)。だから120%のつもりでやって、まだ大丈夫かな、期待がもてるかな、と思ってもらえれば、と。
やっと始まったのよ、要するに、そんないいものをやろうと思ったら簡単にできるわけはないってことの、いい例だよね。まぐれ、とか出合い頭とか、そういうのを狙ってるわけじゃないから。
まぁ最初は3年って言ってたけど、2年かかって助走して準備して、整備して、やっとだね。インクスティックあたりから、やっとバンドの音としての輝きっていうか弾ける感じが出てきたんじゃないかと思うけど。

――インクスティックと昨年までのツアーにはゲストミュージシャンがいましたが、今年のツアーはCO-CóLO だけですね。

メンバーみんなも自分達だけでやろう、という気になってきたんだろうし。そりゃコーラス入れれば楽だし、勢いもつくし、サックスを入れれば変化も出せるし。だけどそれは自分達の力とは違うところだからね。僕なんかが衣装をつけたりメイクしたりするということが全然違う種類のことだと思うんだ。僕が誰かゲストを迎えて歌うのと同じようなものじゃない、例えばの話が。そういうことはずっと続けられないし、基本がしっかりしていてCO-CóLO だけでも十二分でないとゲスト入れる意味もないだろうし。華やかさとかそういうことは全部僕が受け持って、あとは本当のベーシックなところでの太い音をバンドで出していくってことが一番大事なことだから。

――コンサートには音だけじゃなく照明とかいろんな要素が関わってきますが、ジュリーにとってベストといえるコンサートとは?

う~ん。最終的には照明もセットも何もいらないし、衣装もいらないと思ってるんだよね。つまり、プレイする人間が生き生きしていればそれで十分だと思うんだ。結局はお客さんとのコミュニケーションだと思う。こっちが頑張ってることを感じてもらったり、そういう反応の応酬っていうか、そういうのがあれば僕は別に照明なんて目に入らないもん。うん。ただみんな仕事があるから(笑)。
今回のステージなんかも、ほんと何もいらないって言ったんだけど、何もいらないでちゃんとやってみせるって。でも幕作ってくれて、照明も豪華になってるけど、それはプレイヤー側の心意気にスタッフ達が応じてくれたからだろうね。僕らも頑張るって言って(笑)。
別に豪華にしてくれないと俺達もできないからっていうんじゃないんだよね。何にもいりませんよ。ただ、まぁそれだとわかりにくいから。大事なことは僕が頑張っているっていうことを評価してもらうこと、CO-CóLO がバンドとして、すごいなって思ってもらうことだから。それがないと、照明がいい、何がいいって言われたところで、それしか残らないもんね。


――構成については?

まぁ、サービス精神もなくはないからヒット曲入れたりしてますけど、1曲だけ極立っちゃうってのもよくないし。この歌聴いたら絶対泣くだろうなとかって、そんなんでもない。たとえば「ある青春」は大人になりかけの時に歌ってたやつだけど、そういう時とは違ってもちゃんと歌えるよっていうこと、別にあの頃に戻りたいと思って歌ってるわけじゃないし。だから「僕のマリー」だって「君だけに愛を」だって同じように歌えるつもりでいます。

生き急いだとしたら、これからはのんびりやる

――ツアーが終わると今度は楽劇ですね。

そう。すぐリハーサルが始まります。まだ台本はあがってない。遅いんだ、市川さんの台本が(笑)。市川森一さんて本当に遅いので有名やから。昔、早坂、今、市川って(笑)。僕は座長ということで、プロデューサーに言われたけど、座長は金使わなけりゃ駄目よーって(笑)。みんなを飲みに連れていかないとって(笑)。秋になるとまたお酒も食べ物もうまい季節になるし(笑)。オペラ専門の人もいたり、共演者にもいろんな人いるから楽しくなるんじゃないかなぁ。

――ところで、マニアックなファンでも知らないであろうプロフィールってありますか?

そりゃいっぱいあるよ。そんなもん教えるかい・・・なんて(笑)。それこそさ、みんな髭いややとか言うけど、僕はものすごく好きなのよ。だから何ていうの、精気がないとか、目がトロンとしてるとか、そういう顔の方が好きだもん(笑)。多分ファンの人達が求めることと逆のことが僕は本当に好きだよね(笑)。髭だっていいもんですよ――。

――最後に、生き急いだと思いますか?

う~ん、どうだろうね。生き急いだとしたら今からのんびりやればいいと思う(笑)。この世界に入ってからみんなに押されるように後ろから、ほら行って、ほら行ってって感じでしてもらってきたタイプだから。けっこう好き勝手でしんどいなぁってやってないから別に生き急いでいるわけではないだろうね。

――本誌1号目の長い目で見て下さい、というメッセージが思い出されますが。

いつも僕、早過ぎるんだよ、なんて(笑)。

――先は長いですから、のんびりやって下さい。

そうだよね。裕次郎さんが亡くなったり、いろんな人が亡くなると・・・・。
しかしそれも失礼な話だよ、歳が違う(笑)。ひとまわり以上、違うっつうの!

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