はね駒(150)~本日の松浪先生~

JULIE

翌日、松浪先生がおりんの家にたずねてきました。
どうやらおりんは家事が忙しかったらしく、弘次郎がホテルへ迎えにいったようです。

玄関先で訪ねてきたおくに、おなつ、みどりとおりんが喋っていると、弘次郎が帰ってくる

弘次郎:お連れしたよ。

松浪先生が顔を見せる。

みどり:松浪先生!

おくに、おなつ:先生!

松浪先生:いや諸君、久しぶり

みどり:先生、お変わりになってないわ

おなつ:なんだか夢のよう

おくに:I’m very happy see you agein・・・・なんだかわかんないわもう・・・先生、おひさしゅう

おりん:皆さん、先生がおあがりになれないじゃないですか。先生、どうぞおあがりになってください

松浪先生:皆さんにお会いできるとは懐かしいな

中河:先生!松浪先生・・・

松浪先生:鶴次君・・・(中河の手を握って)鶴次君、しばらく

中河:先生・・・

松浪先生:ご家族のご不幸をうかがって心配していました。元気で何よりだ

中河:先生!(松浪先生に抱きつき泣く中河)先生・・・先生…

広間、みんなで揃って食事をとっている

松浪先生:そうですか、おなつさんは明和女学校の先生に、おくにさんは国際結婚でアメリカ人の奥さんに

みどり:そしたあたしはごらんのとおり

おりん:あたしもごらんのとおり

松浪先生:私があの女学校で皆さんとお別れしてから14年。皆それぞれに自分らしいいい歴史を作ってきたんですね。

おなつ:先生のような教師になることが私の夢なんです

おくに:本当にあの頃の松浪先生って、私たち全生徒の憧れの的でしたものね

みどり:あら?みんな本当にそうだったの?あたしとおりんさんだけかと思ってたわ。なんだあ

おりん:でも先生はちっとも昔とお変わりならなくて。

やえ:まったくない。おなじ男でもこうしてみるといろんな顔があるもんだない。

中河:それはあのどういう意味でしょうか?

徳右衛門:え?ワシや松浪先生みたいな美しい顔もあるっていう意味ではないかな?

源造:そうですか?

一同笑w
やえ:(いつの間にか松浪先生の横に行っていて)先生、こんな田舎料理でお口に合うかわかんないけどどうぞ食べてくだっしょ。お箸の持ち方覚えておられやすか?

松浪先生:はい。(箸を持つしぐさを見せる)

やえ:こうして、挟んでそうそう

弘次郎:やえ!そんなことはちゃんと覚えておられる。余計な手出しはしない!

やえ:はい

松浪先生:お母さんには仙台の頃、病気になった時に大変にお世話になりました。ありがとうございました。

やえ:やんだそんな頭なんか下げねえでくだっしょ。わたしのほうこそお世話さしていただいて、ええ思い出でござりやした。

弘次郎:やえ、こっち来なさい!

松浪先生:いや変わらないといえば、お母さんこそあの頃とちっともお変わりなりませんね。

やえ:いや・・・

松浪先生:東京に来られてかえって若くなられた

やえ:いやんだ何語って先生(/ω\)
   (自分の席に戻りながら)私が若いだなんて先生・・・いやなんじょすべおとっつあん(弘次郎の背中をたたく)
弘次郎:なんだ!

中河:本当にあの頃の相馬を思い出しますね。

徳右衛門:相馬では貴殿にお世話になりもうした。

弘次郎:先生、私が足の傷を負った時も、おりんの進学の時も本当にお世話になりました。

やえ:本当に先生のおかげでおりんはいい娘になりました。ありがとうございました。

松浪先生:いえ、私は何も

その時、編集部の同僚が訪ねてくる。聞くと編集長が戦争の一件で謹慎処分を受けてしまったという。そこでみんなで社長の下に押しかけようという話になり、おりんにも伝えにきたのだった。
松浪先生を取るか、仕事を取るか・・・・考えた末、仕事を取ることにしたおりんだった。

おりん:先生をお招きしておきながら本当に失礼なことですけど、あたしやっぱり社へ参ります。先生、本当に申し訳ありません。

(うなずく松浪先生)

おりん:もうこれでしばらくお会いできないんですね。先生、こんな自分勝手な私をどうか許してください。どうか、お元気で。

松浪先生:おりんさん、あなたの目は今とても輝いています。

おりん:先生・・・

松浪先生:自分の求める心を大切に、正直に誠実に生きてください。
     随分昔にも君に同じようなことを言った気がするな。


おりん:・・・・

松浪先生:さあ、急いでいらっしゃい。津村さんによろしく。

おりん:はい。皆さんすみません

源造:こっちのことは心配するな

みどり:そうよ。こっちは役者がそろってるわ。

おりん:すみません。それじゃあ行かせていただきます。

応接室で源造と二人で話している松浪先生

松浪先生:あなたには、改めてお礼を申しあげねばならない。

源造:お礼?何のことでしょうか

松浪先生:随分昔、仙台の頃の話ですが。私が病気で倒れた時にあなたが背負って家まで運んでくださった。

源造:ああ、あの時のことですか。私はただ先生をお運びしただけです。

松浪先生:あの時、もうろうとした意識の中で、あなたの大きく温かい背中がひどく心強かったことを今でも覚えています。

源造:そうですか。ただ大きいだけで。

松浪先生:いや、あなたのその大きな背の後ろにかばわれた人たちは、きっとあの時の私のようにどんなにか心強いか。その人たちは、幸せな人たちです。

源造:そうでしょうか

松浪先生:私がこんなことを申し上げるのは筋違いかもしれません。でも、おりんさんの幸せそうな様子を見ていると、本当に嬉しいんです。

源造:おりんは幸せでしょうか?

松浪先生:自由な伸びやかな心で、間違いのない判断を下す人間に不幸な者はおりません。あなたの心強い支えが、おりんさんをあのように成長させたのだと思います。

源造:おりんの生き方の最初の道をつけてくださったのは先生です。あのはね駒が道を間違えることなく、ああして自分の心に正直にはねてこられたのも先生のおかげです。ありがとうございました。

松浪先生:いえ。私など何も

源造:先生、おりんは先生の事をお慕いしていました。そして

松浪先生:そして今、おりんさんが誰をどんなに愛しているかも私にはよく分かります。
     あなた方は本当にいいご夫婦です。お二人にお会いできただけでも、私は日本に帰ってきた甲斐があったと。そう思っています。お二人が末永く幸せでありますように、私はお祈り申し上げております。

源造:先生・・

軽くうなずいて微笑む松浪先生

嗚呼・・・これを書き起こしながらなんだか涙が出てまいりました😢
本当にこのドラマの出演者、視聴者かかわらずみんなにとっての松浪先生で、心に残る御言葉の数々・・・そういう役をおやりになられた沢田さんや与えてくださったNHKさんに感謝感謝です。

まだあと一週ありますが、今回が最終回のような感覚ですね。
みんないろいろあったけど、過去を懐かしみながらも今活き活きと生きていて、着地したというか。

おりんさんも、14年前はひたすら松浪先生💗でしたけど、今の立場をしっかり理解し、松浪先生より仕事を取られました。そしてみんなのいる広間から出るシーンで、松浪先生の方を見るのではなく、源造の方を見てアイコンタクトを取って出ていった。それを察して松浪先生の「誰をどんなに愛しているかよくわかる」というセリフにつながったのでしょう。松浪先生だって、14年前のおりんちゃんの松浪先生💗はしっかり分かっていたでしょうしね。

ファンとしましては、鶴次さんが松浪先生に抱きつくシーンは「みんなそうしたい気持ちだよ(*´Д`)💗」とちょっぴり羨ましく思ったり、やえさんが松浪先生の横に来て(*ノωノ)なシーンなんか、思わず「ジュリィィィ」って口から出てしまうんでねえか?と思ってしまったり(笑)

ちなみに、収録日ですが、あれから情報をいただきまして。
8月23日だったようです。
ちょうどLIVEツアーの真っ最中で、22日に一旦東京に帰ってきてリハーサルと衣装合わせ、23日であの3回分の出演シーンを撮られたそう。沢田さんいわく「セリフが多くて参りました」確かにこれだけをやってたらまだ覚える時間があるでしょうが、ツアーの合間ですからね。きっと突貫工事的にセリフを覚えたんでしょう😅

とにもかくにも、こういう時代だからこそ、いい作品が見れて心に残りました。
NHKさん、沢田さん本当にありがとうございました。
松浪先生はもう出演なさいませんが、最後まで見させていただきます。

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