元春 Radio Show(1985.9.30)②

JULIE

前回の続きです

確かこの「おまえにチェックイン」ではボクは「チュルルル・・・」というイントロダクションを歌わせてもらいました

一緒に(笑)

大沢君とボクと沢田さんが一つのマイクに向かって歌ったのを覚えています。あの時すごく嬉しかった

(笑)


そして現在の活動についてまた戻るんですけども、ニューアルバム「架空のオペラ」。ずっと長い間在籍したポリドールから東芝EMIに移籍しての第一弾ということですけども、この「架空のオペラ」というアルバムどのようなテーマで作られました?

とにかくね、今までここしばらくはわりとサウンド中心というかリズムが多かったし、このへんで「ボーカリスト・沢田研二」をもうちょっと全面に出そうということで、少しバラードを多くして歌を演じるっていうか、そういう姿勢は今までもそうだったんだけどもより強く出していこうということで。

今回アルバム全体を聴いてミディアムテンポの曲が多い、ということでボクの耳で聴くと詞のニュアンスを生かすべくくっきりとしたレコーディング、ボーカルがビシッと聴こえてくるレコーディングをされているんですけども、ああいった曲だとか詞だとかプロジェクトの中でできていく時に、沢田さんはどのように作詞家とか作曲家にかかわっているんですか?

作曲に関しては大野さんで。今回ほとんど詞が先で、半分以上詞が先で詞に関してはこれはやっぱり好きじゃないとか嫌いじゃないとかそういうね、こういうのが歌いたいとか歌いたくないとかっていうそういう注文を出すということと、あとメロディーに関してはやっぱりあんまり難しくないね、誰でも歌えるけど歌えそうで歌えなくて歌えそうだみたいなそういうメロディーで、大きなメロディーでという注文くらいであんまり注文だすほうじゃないけど。
あと歌う時に自分で好きなようにやらしてもらうという感じかな。サウンドとかそういう面に関しても最近機械で打ち込みとかやるでしょ。そういうの見てるとさっぱり分からないから「その音イイ」とか言う程度でね(笑)曲に関しても大野さんがほとんど作ってくれてましたから。大野さんとは「勝手にしやがれ」とかの時代からずっと長いですしね。だからもうほとんど任せっきりみたいな感じですね。

🎵「ルーマニアン・ナイト」

今回この「架空のオペラ」に参加したミュージシャンのクレジット見ているとずいぶん古い付き合いの人たちが多いと思うんですけども、沢田さんのほうから紹介してもらえますか?

レコーディングの時とステージの時のバンドCO-CóLOとはちょっと違うんですよね。レコーディングの時には金子飛鳥ってバイオリンの人だけであとはほとんど大野さんのコンピューターで、大野さんがほとんどキーボードでやってて。ギターが原田君て人とベースがトミクラ君て人かな。あとジェイクさんサックスのね。
ステージのほうのバンドはチト河内さんとかハプニングス・フォーの。ベースはクマ原田っていう、ロンドンに住んでてロンドンで一緒にスタジオセッションとかやってるゴドフリー・ウォンというキーボード奏者と一緒に来てくれて今は帰ってるんですけど。またツアーが始まったら戻ってくるんですけどね。それからギターはフラワートラベリングバンドというバンドがありましたけども石間秀機さんというギターの人で。それからドラムはエキゾチックスでも一緒だった上原裕、あとパーカッションはベッカーというすごい人です(笑)


彼はボブ・マリーのウェライズのバンドと一年間契約していましたね。それから先ほど紹介があったエレクトリックバイオリンの金子飛鳥さん。
ボクはこのアルバムのコンサートをこの間見せてもらったんですけども、金子飛鳥さんが全面にフューチャーされていてすばらしかったんですけどもどのようなバックグランドを持った人なんですか?

自分でもねストリングスのバンドじゃないけどもそういうチームを持っていてやってて、エレクトリックバイオリンといってもクラッシックのバイオリンのこともよく分かっていてメカにも強いっていう人は日本では少ないんですって。だから自分でいろんな人を探してきてこうしたほうがいいああしたほうがいいどういうエフェクターをつけたらいいってことをいろいろこうすごく面白がってやっている人でね。スペア持ってないんですよ一台しか。だから弦が切れたら切れたまましばらくやらないといけないんで、もう一台スペアのエレクトリックバイオリンがほしいんだけどそれを作るのにもメカに強くてバイオリンの機能を知っている人って本当にいないんですってね。だからよっぽど時間がないと作れないから困っちゃったわ、みたいなこと言ってましたけどね。

レコーディングは大野克夫さんの曲。ソロプレイでいいのかな?

ほとんどそうですね

そしてステージのほうでは今パーソナルが沢田さんのほうから出ましたけど、サポートバンド名が「CO-CóLO」これはラジオ聴いている人たちは字が見えないんですけどもCOハイフンがあってCóLO。これは誰がつけたんですか?

これはねうちの大輪っていうプロデューサーがつけたんですけどね。これは英語風に言うと「コッコロ」って言うらしいですね。アクセントが「ココロ」でなく「コッコロ」って。で、「CO」ってつけるとコミュニケーションだとかカンバシエーションだとかいろんな意味もあるしちょっと清涼飲料水みたいな響きもあるし(笑)

バンドのほうのメンバーを見てみるとずいぶん沢田さんとは親交が深い人たちで

やっぱりね平均年齢がわりと高いんですよね。金子飛鳥さんぐらいですね20代はみたいな(笑)だからなんらかのかかわりあいがあったっていうか、タイガース時代を知ってて、「僕らは違う」っていってロンドンへ行ったのはクマ原田だったりね(笑)

そういう古い、だいたいジェネレーション的には沢田さんと同じくらいの人たち

そうですね。それで今回エキゾチックスから変えたっていうのもね、エキゾチックスは全部ボクより年下だし、なんとなくこう親玉になんないといけないというところでね、その部分でも頑張らないといけないという感じになって。もうちょっと思う存分、航空母艦がこうあってボクはジェット機であっちいったりこっちいったりできるようなねどしーっとした、サウンド的にもずっしり重めでいこうという感じでこういうメンバーにしてもらいました。

🎵「砂漠のバレリーナ」

このアルバムのプロモーションツアーとしてすでに東京と大阪でやりましたけども、今後のコンサートの予定を聞きたいんですが。全国どれくらいかな20か所くらいあるのかな?

21か所かな、八王子からはじまって9月27日。10月いっぱい、11月9日神戸で終わりますね。

あのメンバーでツアーしていくわけですね。

はい

どうですかこのツアーではじまる新しいプロジェクトで新しいアルバムを引っ提げて新しいメンバーで回るという心境というのは?

そうですね、新宿ではじまる前には自分の中ではそんなにブランクがあるっていう意識がなかったんでそんなにアがるつもりはなかったんですよ。みんなはきっとしばらくぶりだろうからアがるだろうなんて言って。スタッフはそのほうがいいぞなんて言ってたんだけど(笑)全然そんな様子もなくステージへ上がって。
最初に登場した時にすごい拍手だったんですね。自分が想像したよりも。
それであ、やっぱり「ずいぶん休んでたんだな」って自分であらためてそこで思って、その思った瞬間になんだかキューンとしちゃってね💗胸が(笑)なんかお客さんにノせられちゃったっていうか、プレッシャーがグーッってきてね。途端にアがってね。なんだか気分がスーッとこうアがって。一曲目はもうちょっとひどかったかなって思うくらいうわずってましたね。でも二曲三曲歌ってすぐ着替えるんですけど、着替えている途中に「やっぱりステージっていいな」って思いながらね(笑)で歌うのがとっても、いつも楽しいと思いながらやっていたけども、どこかで「ああ、明日もか」みたいなことを思いながらやっていて。いましばらくは「もういくところまで行く」という感じですごく楽しいですね。

ボクも厚生年金で見せてもらったんですけども、そのあと楽屋お邪魔してその時沢田さんの顔を見て第一声が「ステージってやっぱりいいね」って言ったんですよね。

(笑)

だから一年強のブランクっていうんですか助走の期間がずっとあって、それで初めてのコンサートということで、きっと沢田さんもいろんなこと考えていたんじゃないかと思うんですけどね。
今後沢田さんの目標、ステージだとか音楽活動以外も含めてやってみたいことありますか?

うん。いろいろみんなでこういろんな計画立ててて、野外のコンサートでも既成の場所じゃなくてね、いろんなもっと面白い月も星もそういうのが利用できるようなね、そういう場所を探そうとかそんなことも考えてるし、どこか外国にも行きたいし、面白いことをどんどんどんどんやっていこうということだけど、当面はこのステージを自分でも楽しんでお客さんにも楽しんでもらって。今回のステージはわりと元気いっぱいというよりもじっくりしっとり聴いてもらおうっていうステージなんで、また元気いっぱいのステージもできるようになりたいし(笑)

そしてこのアルバムの一番のメインですけども、シングルカットされています「灰とダイヤモンド」という曲なんですが、この曲ボク一番最初に聴かせてもらって、今までの自分と決別してまた新しいスタートを切るんだといったようなメッセージが込められているように感じたんですけども。沢田さんはそのへんはどうなんでしょうか?

そうですね、まああんまり強くは出したくはないんだけども、ほんの少しだけでも考え方は変わったし、ほんの少しだけマインドを変えることでまた面白い展開になるんじゃないかって思ってるし。その第一弾として。
今まででもずーっと弦の音って好きだったし、その部分は抑えてわざと出さなかった部分もあったしね、ここしばらくは。だからこういう音でやってみたいということも実現できたし、これは是非いろんな人に聴いてもらいたいですね。


🎵「灰とダイヤモンド」

佐野さんともある程度面識があることから、お互いわりと気楽にお喋りされていますよね(*^^*)
ちょうどこの文章を書き起こしている時に7月分までのコンサートの返金が来たんですが、このコンサートの初日のキューンとなったという心境と重ね合わせて、なんだか複雑な心境になりましたね。。
先日加藤登紀子さんがお1000人規模でコンサートおやりになったというニュースを目にしたんですが、その様子もLIVE配信されておられたそうで、ああ減額分をこうやって補填する方法もあるんだなあとか思いましたが、沢田さんはおそらくそれはないだろうと思いますし。(いや、こちらとしてはそういう手もお使いになられたらと思いますが、ご性分的にその手は選択肢にないのではと)
一日一日過ぎるのはものすごく早いのですが、1年半先とか考えるととてつもなく先のような気がする・・・コンサート視点で考えるとそんな心境です。

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