年が明けて、おりんちゃんはいよいよ越後屋との結婚をする方向に進むことになるけど、ホンマは勉強を続けたい。どうすればいいの??と行き詰って伝道集会場で「神様・・・」と本当の気持ちを告白していた時になんと松浪先生が後ろで聞いていたのであった・・・!!!
というか、松浪先生女学校の試験の問題作成等で仙台にいるんじゃないだっぺか???ま、いいや
でも神様、わたし本当は行きたくないんです。まだ嫁っこなんかなりたくないんです。こんなこと言ったらわがままだって分かってます。神様もそう思ってわたしに罰当てますか?
神様はそんなことなさらないよ
(驚いて後ろを振り向くりん)
松浪先生!!
越後屋さんというのはあの大きな造り酒屋の?
はい、そうです
君は越後屋さんにお嫁に行くことが決まってるのかい?
はい。ずっと前からとうちゃん同士の約束で
ふーん・・・(座りなさいとうながす)越後屋さんの人たちのことはよく知ってるの?
はい。知ってます。みんないい人たちばっかりです。お嫁に行ったらわたしきっと幸せになれると思います。だから行こうと思ったんです。でも・・でも本当は嫌なんです
どうして?
だってわたしまだなんも知らねえんだもの!なんも知らねえまま嫁っこになってあすこで一生終わっちまうなんてそんなんやだ!わたしもっといろんなこと知りてえんだ。わたしの知らねえようなこと、いっぱいいっぱいいろんなこと・・・そんなことわたしいっぱい知りたいんです。だからまだわたし越後屋の嫁っこになりたくないんです!
それが本当の気持ちなら、その自分の気持ちに正直になるべきだね
先生・・・でも自分に正直にしたらわたし悪い人になるんでないですか?
どうして?
だって、そしたらお嫁に行かねえことになっちまうもの
でもそれがどうして悪い人になるのかな?
したって人を騙すことになるもの。お嫁に行くっつったのにまた行かねえなんつったらそしたらそれは人を騙したことでしょ?悪いことでしょ?
それは逆だね。その気持ちを隠して自分の心に嘘をついてお嫁に行くほうが、もっと相手を騙した悪いことになるんじゃないのかな?相手を傷つけないために嘘の心を持ってお嫁に行くことは、行かないことよりもっと相手に対して失礼なことになるんじゃないのかな?
・・・・
自分の気持ちに嘘をついて生きるというのは、自分の一生を偽りの人生にしてしまうということだ。たった50年や60年しか生きられない人生をそんな風にしちゃあつまらないじゃないか。それにね、それは相手の人も不幸にするかもしれない
そんなら!・・・そんならわたしどうしたらいいんですか?
・・・・
みんなに迷惑かけて嫌な思いさせて・・わたしやっぱり黙ってお嫁に行っちまったほうがいいんでねえか・・
結婚というものは・・結婚というものはそんな気持ちで決してしてはいけないものなんだよ
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灯りをつけ、本当は言いたくなかったであろう自分の過去を打ち明ける松浪先生
・・・わたしは妻に死なれてから初めて妻がどんなにわたしのことを愛していたかを知った。そして自分もまたどんなに妻を愛していたかを思い知らされた。死なれてから分かったって遅いんだ。せめて産み月だけでも一緒にいてやれば死なずにすんだものを・・・いい加減な気持ちで結婚したばかりに、わたしは妻も子供も殺してしまったんです。女の人生をめちゃめちゃにしてしまったんです。可哀そうに・・・
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(振り返っておりんの方を見て)子供が生きてたらちょうどおりんさんぐらいかな
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求める心を大事にして、自分に正直に生きなさい。
今のわたしにはそれしか言えないが
(涙を流すりん)
そして家に帰ったりんは家族の前で嫁に行きたくない、学校に行きたいと告白して(続)となります
松浪先生は会話中、迷っているりんに「学校に行ったほうがいい」とはすすめていません。それは迷う時は迷い、その先で自分の気持ちの底からの決断をしてほしいとの願いからだったのでしょう。これはおりんちゃんだけでなくみんなの心に深く響くやりとりであると思います。
もう松浪先生もウルウルしてるもんだから、わたしもウルウル通り越して泣いてしまったじゃないですか。もう松浪先生素敵すぎ・・・😥
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