独立期を語る(ジュリー三昧)

JULIE
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今日は夏至ということで、早朝の太陽を浴び何かひとつ区切りがついたような気分に🌞
やがて曇っていったんですが、早朝はなぜか快晴だったんですよ。気持ちよかったなあ

というわけで、ああ確か「ジュリー三昧」でもこの頃のこと話されていたっけと思い出し、書き起こしてみました。

この年に渡辺プロから独立しまして、自分の事務所を設立したわけですね。「ココロ」という事務所を作ったんですよ。
でもね作ったらね、思いどおりのことができて思い通りに事が運ぶと思ったけどね、いやあ・・・大変ですよ。ひとりでやるのは。
やっとですよここのところへきてね。いやもう20年近くなるわけですが、いやぁもうやっとです。
そらもう一朝一夕にねそんな簡単にね、今までいろんな人たちの力を借りてもう大きな木の下で大樹の下でのうのうとやらしてもらってたわけですよ。
ところが独立して、自分の動くことがすべてということになった時に、「こんなに違うものか」と本当に思いましたよ。

でもひとつだけこう自分の中でちゃんとやろうと思ったことは、その当初からはちゃんとできています。
アルバムを作ってコンサートをやってというこの基本だけはちゃんとできたので、それは本当に大変ではあったけど、そら人生そんな楽ばっかりだったらね、人間は堕落します。堕落しないですむのはやっぱり苦労があるからじゃないかなと本当に思います。

そんなことで、設立した事務所を新しく起こしたその時に作ったアルバムは「架空のオペラ」とうね、この時は大輪さんというプロデューサーがいましてね、この人ももうオペラとかが好きで、バレエとか好きでね、ですごくなんちゅうんですかこう廃素な感じっていうんですかね。
そんな感じになっちゃったんですけどね。でも僕はこうと頼んだらその人に任せる性質なので、大輪さんに全面的に任して。
レコード会社も変わって、ポリドールから東芝EMIに移籍しまして、「灰とダイヤモンド」という曲を出して、頑張ったわけです。
まあおかげさまで、東阪名、東京大阪名古屋といったところではお客さんにいつもたくさん来てもらえましたし、それが今まで続くことになったんだと思うんですけどね。だんだんだんだんまたそれこそ一から始めるみたいなことですよね。

でも一から始められるということ自体がそれだけ自分が作ったチャンスといえばチャンスなんですけど、その時には世界へ出ていくとかいろんな思いはもちろんありましたけどね、それどころじゃなかったですよ。日本の中でどう「歌手・沢田研二」っていう名前を汚さないでちゃんとやっていくってことがどんなに大変かっていうね。ま、言ってるほどねそんな顔してはやってませんでしたけど、実際は大変でしたよ。でも頑張ってこれて今日があるってことは、もうそのことがすべてですね。良かった。と今は思います。
苦労できてよかったと思います。で、そういうことがあって自分でいろいろ考えるところもあってだんだんだんだん自分ですべてのことを考えられるようになったんですよね。もう人任せにしないっていうね。人任せっていうか人にプロデュースしてもらってやるのは後半のほうですね。
それでもやっぱり自分の事務所を作るってこと自体は、まあ痩せても枯れても一国一城の主みたいなことですから、そらもう頑張りましたね。頑張りましたよ(笑)歌を聞いてもらうと頑張っていることがよく分かると思いますが。

じゃあ「架空のオペラ」から一曲聴いてください。僕はこの曲が大好きです。「君が泣くのを見た」

「不協和音」や「37歳の再出発」を読んだり見てる限りでは、独立してイニシアティブがとれることで逆に充実した日々じゃないかと思いましたが、確かに今までおんぶにだっこ的だったわけですから大変ですよね。これが役者さんであれば、外部から来た仕事を引き受ける、ということでそれほど事務所にいた頃と変わらないんでしょうが、歌手の方は「興行」ってものをしなくちゃいけないわけで、そのための「歌」も作らないといけないし、歌う場所をイベンターさんやスポンサーさんに頼みにいかなくちゃいけない。。今なら「まいど!」的な状態でもそりゃ一からだと大変だわ・・・とかいろいろ思いました。
事務所設立からなんと35年、早いものです。きっと近年は収支的にも安定してたと思うんですが、しかし今年の全公演中止によってどれだけ損害が出ているのか・・・私たちには何か買うことしかできませんから、もう今までの分再販してください。今オフィシャル見に行ったらほとんど寒梅寒梅越野寒梅じゃないですか。
「今だからこそお金を使わせたくない」という気持ちがおありかもしれませんが、厳しい時はお互い様ですよ!とこの場でちっちゃく叫んでみる😅

最後に昨日描ききれなかったミュージックフェア「時の過ぎ行くままに」の2番、こちらに張り付けさせていただきます~

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