JUNON(86年3月2日号)①

JULIE

宇崎竜童さんとの対談ですね。
同世代で、たまたまちょっと立ち止まって・・・という時期が重なった。
だからお互い分かりあいながら話されているのがわかる対談になっています。長いので2回に分けます。

あなたは激しい男、好きですか。
新たなるスタートをきった
沢田研二と宇崎竜童の男が過激になるとき

子供のようなロマン。
だから、澄んでいて
その分、激しい。
愛せますか、こんな男を。
ひとりは、”もう遠慮はやめて、いいたいことはいうぞ”と叫び、
もうひとりは、”俺をいやになれば、ファンは別の人間を好きになってくれ”とつぶやく。
期せずして同時期に、1年間の充電期間を経験した男の熱い思い。
このやけどしそうな男たちは再び、どこへ翔びたとうとしているのか。

年齢と、キャリアが教えてくれるものは・・・。

宇崎 去年は、竜童組の演奏活動の場っていうと、お寺の境内とか神社とか、公園とか駅前だったんですけど、今度、全国神主大会っての、やるんですよ。全国から宮司とかね、神主さんを観客に呼んで、2月にやるんです。

沢田 えべすさん大会みたいな(笑)。演奏よりか、その人たちを見てるほうが、おもしろいかもね。

宇崎 絶対おもしろいですよ。祭りに行ったときも、酔っぱらったおやじがね、最初”何じゃ、この言葉”っていってたのが、だんだん”ワァァッ”とかって、手たたいてのってきちゃったりしてね。もう僕らのほうが、ほとんど観客になってんですね。
 沢田さんとこのバンドは、どうですか?

沢田 GS時代に、別々にやってた人たちと、”CO-CoLO”ってバンド作ったんだけど、僕がGSにいたころは、タイガースっていうと、死ぬまで一緒にやってこうみたいな、友情の名のもとに集まったバンド!っていう感じだったのに、解散してくずれてしまったら、友情なんて、けっこうもろいものなのかなあ、なんて思ったりして。もちろん、今でもみんなとつきあいは続いているけどね。
 10何年かたって、またバンド始めたとき、みんなすごい名前の人たちが、それぞれの経験を持ち合わせて集まってきたわけだけど、やるんだったら、ほんとうに仲間うちでやんなきゃダメだべみたいな気運になってね。おまえは悪いとこもいいとこもあるけど、でも一緒にやっていかないかい、みたいなね。

宇崎 若いときは”俺たち”っていう一つのかたまりでこぶし握り合ってたけど、こぶしはふところに隠してりゃいいんであって、今は出すときは出すぜって感じなんですよね。そのためにはお互いが束縛しあうんじゃなくて、徐々には好きなことをやって、竜童組に集まってきたときは一体だぜっていうような。

沢田 そういうことって、年齢とかやってきたキャリアとか、何年かたたないとわかんないことだと思うんだ。それを昔みたいに友情とはいわないけど、けっこう美しいものがあったりするんですよね。

宇崎 うちのバンドのメンバーが、”バンドはうまくいきそうですか”って、取材うけたら、はっきりいうんですよ。”バンドはわかりません”て。わかりませんていいながら、今やってることは、確かにちゃんと燃えてやってるから、そこだけ重んじてね、”明日もおまえ、燃えろよ”とか、そんな押しつけやプレッシャーかけなくても、”わかってるよな”っちゅうとこなんですよね。

人間うわべじゃなく、何をやるのかが重要。

宇崎 今のバンドには、和太鼓があったり、ハープがあったり、もちろんエレキもあるんだけども、どうも見る側は、日本の楽器が入っていることだけを注目したがるんですよね。

沢田 珍しい楽器の組み合わせとか、すごいメンバーをそろえたとか、みんなの判断のしかたがそういうことにしかないんですよ。いちばん大切なのは、そっから何をやるんだろうってことなのに、いつもその期待がないんだ。

宇崎 僕としちゃ、日本的な音楽へのこだわりなんて毛頭なくて、ただ大人数で、ジャパニーズ・パーカッションを入れたってだけなんですけどね。今の生活って、食事でも何でもごちゃ混ぜの状態でしょ。同じ食卓にギョーザがあったり、カレーライスがあったり、みそ汁もあるかと思えば、イタリアンサラダもあるというふうに。つまり雑食人種だと思うんですよ、日本人て。音楽もそのままごちゃ混ぜにしたら、おもしろいんじゃないかってね。だから大太鼓を入れて、見てくれで驚かそうなんて気は、全然ないんですけどね。

沢田 うわべだけじゃなく”何をやるのか”が重要だとすれば、今さら新たにバンドを組んだとか、新しい音楽をはじめたからって、何も特別なことじゃないし、ちっとも新しくもないけど、ファイトだけはあるっていうことだと思うんだ。
 で、このことを、だれがわかってくれるんだろうと思うわけね。そして、わかってもらえるわけはないと思うわけ。そりゃ、結果でしかないと思うから、どうなるかわかんないけど、絶対やるという自信もなくて、だけど不安もないと。でも希望もあるし、自信もやっぱりなくはないしっていうなかで、とにかく実際にやっていくことで、何か変化したり、少しずつ近づいたりするっていう、そういうことだと思うんだ。

宇崎 沢田さんがね、次になに着るんだろう、どんな髪型にすんのかしらって、まず人の目に映る部分で注目されたっていうの、歴史のなかにあるんじゃないですか。その後にも、名実ともに新鮮ていうか、見た目の新しいニューフェースだって出てきたわけですよね。
 そういうやつらと同じ場にすわりつつ、20何年ずっとトップを走ってるっていうのは、見た目の人気だけじゃいくら何でももちませんよね。ちゃんとしたコンセプトがなかったら、やってこれなかったって、思うんですよ。

沢田 僕がタイガースから始まって、アイドルっていわれて、タイガース時代すごかったのは3年ぐらいのもんだけど、僕らは”人気だけだ、人気だけだ”っていわれてたんだよね。当時僕が思ったのは、”じゃ人気だけで10年続いたら、おまえらこっち向くか”って、そう思って一生懸命やったのは、あったな。
 現に10年も続けば、アイドルではない、ジュリーじゃなくて沢田研二と呼ぶべきだ、みたいにコロッと変わって、ややこしいこといわれたりするでしょ。でも続けることって、説得にはなるんだよね。フワフワしてるようでも、しっかり地に足がついてるぞっていう。


宇崎 これがほんとに表面的な部分だけの人気で判断されるなら、じゃフィル・コリンズを見ろ、クリストファー・クロスは何だみたいの、あるじゃん。あの人たちは、ハゲてっから人気がねえってことは、ねえんだもん。俺なんかもう、いずれハゲると思い込んでるからね。毛がねえのと人気と音楽と、何のさしさわりもねえんだもん。でもさ、毛でもって、つまり見た目でもって判断する世代も、いるわさそりゃ、そういう子供もいるかもしれない。
 だけど、ハゲたってダサくねんだぜってもの、それはマインドだったり、センスだったり、行動だったりするわけですよね。
(続く)

ところで「眼鏡かけるとよー見える」と当時放送されていたメガネスーパーのこのCM
申し訳ないのですが、終始アヤシイ雰囲気が漂い😅懐から何気にレモンを取り出して本の上に置いて遠巻きで見て終わるみたいな流れなんですが、結局はこの小さいレモンでも眼鏡かければ遠くからでもよく見えるで。という単純な解釈でいいんですかねえ?
そしてソバージュでさらにこのCMはアヤシイ感じになっていくわけですね・・・ハハ

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